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瞬時の悟り

The Book of Life
9/6のテーマは
The Flash of Understanding

 J.クリシュナムルティの言葉を、1日1ページ 、365日分に編集された本
 「The Book of Life」を 一日分ずつやさしく翻訳し、
 気功的な補足や解説を添えています。

 和訳&補足解説 天野泰司


和訳

あなたは、気づいているでしょうか。
ほんの一瞬であっても、心がとても静かな時に悟りがあることを。
言語的な思考の働きが止む時には、瞬間の悟りがあるのです。

どうぞ、今、試してみてください。
そうすれば瞬間に悟りがあることがわかるでしょう。
心がとても静かで、思考が休んでいて、
騒がしい心の動きから自由な時には、
並外れた速さで、物事の本質を見抜いていることに気づくでしょう。

現代画を観るのでも、子どもや、妻や隣人のことでも、
真理を悟るのでも、
何かを判るというのは、心がとても静かな時にだけ可能なのです。

でも、このような心の静けさを訓練して作ることはできません。
もし、静かな心を培おうとするならば、
静かな心ではなく、死んだ心になってしまいます。

何かに興味が湧き、わかりたい気持ちがどんどん膨らんでくると、
心はよりシンプルで、クリアで、自由になっていきます。
そして、言語的な活動が止みます。

結局のところ、思考とは言語で、言葉が邪魔をするのです。

何かにさっと反応することを
記憶である言葉が覆い隠してしまい、邪魔しているのです。
応答しているのは言葉であり、いわゆる観念です。

ですから、
おしゃべりをしている心、言語を使って考えている心では
真理を悟ることは不可能です。
真理は関係性の中にあり、概念的な真理はありません。
理論的に説明できる真理などというものは存在しないのです。
そうではなく、真理とはとても微妙なものです。

夜に忍び込む泥棒のように、真理は密やかにやってきます。
「さあ真理をつかもう」と準備している時ではないのです。

J.クリシュナムルティ  訳・天野泰司


ポカンとする

頭を前にぶら下げて、ふーっとゆっくり息を吐く。
繰り返し、ゆっくり、ふーっ。
息を吐くたびに、頭が深く深くぶら下がっていきます。

頭をゆっくり持ち上げて、
そのまま後ろへ軽くあずけ、
ポカンと口を開きます。

楽な姿勢で、しばらくそうしていると、
あくびが次々に出て
涙や鼻水が出てきたり、
体がゆらゆらしてきたりしながら、
頭の中が真っ白になっていきます。

すると、意識的な強張りが一瞬消えて、
体の内にある自然の働きが全面的に目覚めていきます。

瞬間瞬間に、微妙に変化しながら、
さまざまに外界と交わり続けているこの身体に気づくのは、
こうして、淡々と気持ちよく集中しながら、
意識を離れて、ポカンとした集中が生じる時です。

NPO法人気功協会運営責任者 天野泰司

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