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数・算数・数学指導

「学習の成果」

言語教育の話が続いたので、数・算数教育について述べてみたいと思います。学習成績で真っ先に評価の対象となるのが数・算数・数学という教科です。多くの方が、人の頭の良し悪しをこの教科で判断します。ある東大出の女性タレントが、平方根、いわゆるルートの付いた計算を解いたところ、スタジオ内で歓声が上がり、「さすが元東大生だ!」という声が至るところで発せられました。

数教育は系統性を大事にしなければならない学習です。積み重ね、応用、思考という、大抵の人が苦手とする内容がいっぱいです。落ちこぼれと言われる子ども達、その最も大きな原因が小学校低学年の加減乗除の基礎計算の不備にあります。特に、1年生から2年生にかけては、かけ算という、今までの計算概念ではない、数の第二の出発点と言われる計算の考え方が登場します。また、中学生では、かけ算九九が出来ない子はさほど珍しくなく、足し算、引き算さえ満足に出来ない子がいます。「チャレンジ500」という基礎計算のみまとめた計算練習帳がありますが、継続して学んできた小学3年生と、数学が苦手な中学生では、一桁の足し算(素過程と呼ばれています)100問で、5分近く、場合によって10分以上の差が生じることもあります。この差は、計算力の無さだけでないのです。問題を追っていく目線、数字を間違いなく捉える視覚、問題を次々にこなす集中力、数字を書く能力(筆圧・丁寧さ・握力等)等の見えない学力の差だと言えます。幼児期からの学習成果は、こうした思わぬ所に出てきます。

数・算数教育には系統性が大切だと申し上げました。それは、数という教育を行う指導の順序という意味があります。また、指導の際使用する教具の一貫性という意味も含まれています。数指導というと、直ぐに数字の指導と考えがちですがそうではありません。例えば「1」という数字の意味を理解する事は、幼児の場合とても難しいのです。アリの1もあればゾウの1もあります。コップ1杯の1もあります。1番目の1もあります。この例だけでも、集合数と順序数という考え方が含まれています。この数指導の系統性を唱えた方法は3つあると私は考えています。一つは、教科書などで見ることが多い、昔ながらの算術と呼ばれる指導法です。そし、日本を代表する「公文式」があります。最後に、幼児教育からの立場で私が選んだのが「水道方式」です。公文式と水道方式の最もおおきな違いは、数字以外に「タイル」という指導教具の有無です。

私の教室に幼児期から通ってきた卒塾生に理数系が目立つのは、この水道方式の影響ではないかと分析しています。プリンスジュニアが立ち上がって3年が立ちます。最近、その指導の成果を先生方や保護者の方から聞くことが増えてきました。幼児期から、系統性を持った指導カリキュラムで学習が進んでいくと、今、小学校でも問題になっている指計算をする生徒が激減します。また、計算だけでなく、小学生の文章問題もタイル図から発展したテープ図・線分図・面積図などが効果を発揮し、分析された問題を系統的に解いていくことで思考力も養っていきます。また、言語指導が数・算数指導を影で支えます。こうした指導科目の連携も石川メソッドならではでしょう。

2014/3/15


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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