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集中力=語彙力+意識+体力+性格+…

「学力向上に侮れない力」

子ども達の学習姿勢を見ていて気付くことがある。子ども達は、その年代によって特徴があるが、最近共通しているのは集中力の低下だ。しかし、単純に集中力の低下と言っても様々な要因が考えられる。その中でも、学習とは直接関係のなさそうな内容がある。

集中力は、様々な力の総合だ。だが、それを妨げるものもある。それが、性格を含めた子ども自身の人間性だ。興味がない、嫌い、つまらない、面倒くさい、飽きる、これら学習を妨げる反学習意識は誰しもが持ち合わせているものだ。脳は、興味がないと判断されると、思考の中枢までその情報は到達しない。学習に対し、こうした反学習意識が働くと、脳は集中力だけでなく、記憶力にも大きく影響する。だから、子どもの学力向上に人間形成は欠かすことが出来ない教育指導の骨格をなすものの一つだ。

人格形成と性格、共に学力にはあまり関係のないように見えるが、情報の入出力に関係するなど、脳に影響するだけに無視は出来ない。また、集中力には、聴く力・見る力等が必要だが、興味がない、つまらない等の反学習意識が働くと例え見えていても、聞こえていても意識的にそれらをシャットアウトさせてしまう。基礎学力をしっかり履修するには、興味関心を与える環境整備が大切だ。好き嫌いをなくすことも。その為には、子どもが興味を示すものに壁を作ってはいけない。様々な知的刺激、社会的刺激、生活的刺激を与えることだ。興味を示したら、本屋や図書館を利用することも忘れてはいけない。子どもが抱いた疑問や興味は、本などによって更に広がるからだ。子どもの声に応えてあげることから興味関心は高まっていく。疑問に対して、その疑問を解決してくれるのが本だ。こうした学習環境の整備が大切だ。

私の教室では、加減乗除の基礎計算の学習を終えた生徒に、チャレンジ500の計算をして貰う。特に、新入生には必ず行うことにしている。それは、生徒の集中力を見る為だ。このチャレンジ500は、計算能力だけでなく、子ども達の集中力を見るにも使用できる。まずは、足し算・引き算・かけ算・割り算、小学生の高学年以上であれば合計400問を一気にできる内容だ。しかし、集中力のない子は、足し算の途中で手を止めてしまう。例えば、学年に応じた時間を設定しても、時間内に出来ない子は計算力がないと診断される。しかし、それ意外に集中力がないとも言えるのです。そして、もう一つ、体力がないとも言えます。子どもの学習能力には様々な力が必要とされる。私たちは、学力の上がらない子どもを、様々な角度から見て問題点を探る。体力のない子は集中力と言うより、学習を続ける持続力がないと言える。体力、筋力の無さは学習姿勢からも見ることができる。学力は姿勢を維持したり、聴く為の気力を維持したり、見る意識を維持するにも基礎体力が必要になる。また、注意力がない、多動であるという場合、脳障がいも否定できない。この場合、食品添加物や合成添加物などの多量摂取の疑いの可能性もある。

子どもの学習能力は、生活全般が関わっている。食事、環境、生活習慣、どれを取っても学力に無関係ではなく、家庭が、大人が、子どもの集中力を奪っていることもある。時に、指導者でさえ子どもの集中力や興味、好奇心を奪っていることさえある。意外にも、子ども達の集中力を奪っているのは、私たち大人なのかも知れない。

2013/12/30


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

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