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学習の段階

「余裕をもって」

学校で使用されている教科書は、指導要領で定められた学習内容が、学年毎にまとめられています。教科書は、義務教育の現場で使用することから、1年生算数で言えば「初めての算数学習」なので、学習レベルは基礎レベルとなっています。中学受験のテスト問題を解かれたことがありますか。受験レベルの算数問題は非常に高く、塾などの高度な指導を受けなければなかなか解けるものではありません。教科書が基礎レベルであるだけに、学校の授業では追いついていかないのです。

ゆとり教育が、子ども達の学力レベルを下げた要因であることは間違いありません。義務教育は私たちにとって当たり前の教育となっています。しかし、義務教育が施行される前は、各家庭が教育の責任を負い、寺子屋やそろばん、塾等に通わせて学力を付けていました。義務教育は多くの子ども達に読み書きの力を付けてきました。それが、当たり前になるに従い、学習だけでなく躾けも義務教育に頼る家庭が増加してきました。もし、今、我が国から義務教育がなくなったらどうしますか。家庭力の低下が招く子ども達の能力低下、今一度見直すべきなのではないでしょうか。

教科書レベルの教育は、国の定める最低限の学力として捉えるべきです。すると、子ども達が目指す学力レベルはその上にあると言う事です。私たちのヘッドスタートは、胎教から始まります。何度も申し上げているように、子どもだけでなく、保護者も学ぶことをその基本としています。そして、2歳からは学習の確認と押さえにプリントが出てきます。年長さんになると、文章読解、繰り上がりの計算まで到達します。これは、文科省が定める小学1年生レベルに入っています。このまま小学生に進むと、小学3年生の9月頃には、最も大切な基礎教育が終了する事になります。しかし、「石川式」では学習の定着を考え「スパイラル学習=螺旋学習」となっています。問題の質を上げながら繰り返し行い到達目標に近づく学習法です。

幼児期から学習を開始した子どもは、学習に余裕を持って臨みます。先日卒塾生の保護者にお会いしました。お兄ちゃんは国立大、妹も看護師を目指し学習に励んでいましたが、ここに来て麻酔医になりたいと、猛勉強を始めたそうです。学ぶことが苦ではなく、自分の夢を実現させてくれるのが学習であると理解していると言う事でした。成績も学年のトップテン入りを果たし、毎日図書館へ行き学習しています。学習の余裕とは、このような生徒の学習行動からも解ります。受験だけの付け焼き刃的学習は、使い捨ての学習にしかなりません。このことを理解させようとしても、年齢が高くなるにつれ徒労に終わります。人生は使い捨てではありません。幼児期からのヘッドスタートは、学習を段階的にステップアップさせ、自信の夢の実現に深く関わり、貢献してくれます。

その為の準備を怠らないようにして下さい。

学習は積み重ねです。ヘッドスタートが遅れると、空白の時間を多く持ってしまうことを意味します。学習の開始は本の読み聞かせ、会話からでもできます。焦らず家庭の学習環境を整えていきましょう。大人から見ると、本の読み聞かせや、文字書きは学習に映ります。しかし、子ども、特に幼児には遊び感覚です。学ぶことに抵抗のない時期から始めることで学習の習慣化も難しくなくできるようになります。学習の習慣化は、幼児期から段階をおって行うようにしましょう。

ブログで何度かお話をさせて頂きましたが、新たな教材開発が進んでいます。また、タイルとタイルさんすうを購入された方から嬉しいお便りも頂きました。有り難うございました。中には、タイルさんすうの引き算編のリクエストも多数頂きました。現在、頑張って開発しています。もう暫くお待ち下さい。

私の教育活動に興味を持ち、塾の先生や地方でも教室を開きたいという方々から多くのお問い合わせを頂いています。なかなか対応ができず申し訳ありません。お問い合わせ順に対応させて頂きます。この場を借りてお詫び申し上げます。

2013/12/11


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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