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幼児の夏期講習

「成長の足跡」

教室は今週から夏期講習が始まり、朝から元気な声が教室にこだましています。通常は学校や幼稚園、保育園などと違い、週1回~3回程の授業です。でも、夏期講習などは、子ども達が毎日連続して通って来てくれる唯一の機会です。連続した授業になると、それまでの年間カリキュラムとは違い、短期間の目的をもって望むことになります。年長さんの夏期講習は、まさに小学校入学準備です。そこで今まで以上に注意を注ぎ授業を展開します。夏期講習で大切な目標設定は以下のような内容になります。

  1. 挨拶の徹底・丁寧な言葉遣い 「礼儀とことばの意識付け」

  2. 毎日の読み聞かせ「豊かな言語性を持たせる」

  3. 書写(線・文字・文章の書写)「線・文字の意識づけ、丁寧な学習姿勢」

  4. 五十音表学習(清音・濁音・半濁音・拗音など)「正しい発声・発音」

  5. フラッシュカード学習「集中力・記憶力・判断力・語彙力・判断力」

  6. タイルの学習「数字・数詞・具体の認識・合成分解・計算」

  7. プリント学習(ひらがな練習帳・タイル算数・すうじ練習帳・幼児E教材)

  8. 漢字学習(1年生の配当漢字)

 以上の内容を、1時間30分行います。内容は豊富なのですが、リズム良く、テンポ良く授業が進んでいくので飽きることはありません。また、授業に動と静を取り入れているので授業のメリハリを感じます。知的学習を始めてから間もない幼児が、しっかり座って授業を受ける姿勢は感動を覚えます。幼児は正直です。楽しくない授業には興味も関心も示すことはありません。彼らが飽きずに1時間半も学習できるのは、自分の知的好奇心を満足させてくれる授業であるからです。

 夏期講習を通して、年長さんには平仮名の読みと書きを徹底指導します。ひらがなを読む、ひらがなを書く、この時の集中力は年齢を感じさせません。声に出すことで、文字をなぞることで、自分のしている学習が何かを確認できます。ひらがなを読めるようになる、書けるようになると、子どもに変化が出てきます。それが学習に対する「意欲」です。「わかる・できる」要素は、学ぶ事を積極的にさせてくれます。これは年齢を問いません。

 授業では、一方的に先生が話していることはありません。文章は必ず追読させます。フラッシュカードも復唱ですから、学習時間の中で、かなり多くのことばや文章を読むことになります。こうして声に出す授業はこの時期の幼児に重要な指導だと言えます。また、入学準備ですから、算数系では計算学習の基礎を、国語系では1年生の配当漢字をフラッシュカードで行います。あっという間に完売してしまった「家庭用フラッシュカード」も、講習の後半に渡され、ご家庭でもカードを行って頂きます。今後の学校での学習進度を考えると、余裕を持った学習環境を整え、対応すべきだと思います。

 その日行うプリント、家庭で行うプリント、しっかり学習内容をコントロールし行われることで、保護者の方も安心して任せることができるのでしょう。今の時間、日記文の音読練習とテストをしています。授業終了後は、お母さんに文を呼んで聞かせてあげるようにしています。意気揚々と読む姿は微笑ましくもあり、頼もしさもあります。それ以上に凛々しさを感じます。この時期の子どもの成長は早く、指導内容をどんどん吸収していく姿を見て、改めて、幼児指導の責任を感じます。今日も、子ども達から元気を貰っています。

2014/7/25


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

幼児教室・学習塾のキッズスクールアップル富ヶ谷
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