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知育・徳育・体育・食育

「脳を守る」

教育の柱には、知育・徳育・体育・食育があると言われています。日常生活に照らし合わせ、最近になって注目されてきたのが「食育」です。食事は、生命を保つために欠かせないものです。そして、身体をコントロールする脳にも大きな影響を与えます。食育にも幾つものテーマがあり、同時に家庭力や親力が問われます。

  1. 身体の成長と栄養(成長に必要な栄養素)

  2. 脳の成長と栄養(脳を育てる栄養)

  3. 食事の内容(偏食・好き嫌い・和食の薦めなど)

  4. 食品添加物の影響(アレルギー・精神障害など)

  5. 生活習慣と食事(時間・咀嚼回数・その他)

  6. 農業・畜産業との関わり(育てる・命と向き合う)

  7. 料理・調理(食材と向き合う)

この5項目の中で、食品添加物の影響が近年問題視され始めています。大きく分けて食品添加物となるのですが、ジュース類の多飲、インスタント食品・冷凍食品などの多用、コンビニ弁当などの多量摂取などを主体とした食生活が問題となります。これらに含まれている合成添加物だけでなく、食育で最も重要な、保護者として食事に込めた愛情が欠如して起こる問題が浮上しています。

「ファインゴールド食」あるいは、「カイザー・パーマンネンテ食」という名前をお聞きなった事はあるでしょうか。これらは食品添加物を一切含まない食事の名前です。以前にもご報告させて頂きましたが、食品添加物によるアレルギー障害、精神障がいが疑われ、1980年アメリカ精神医学界では、結果として、児童の多動性症候群・注意欠如症として広く知らしめました。その主症状は、成長期に現れる注意集中困難と衝動行為、多動の3つです。我が国では、食生活の欧米化が進み、食事以外でも合成保存料・合成甘味料・合成着色料等が多く含まれる清涼飲料水の多飲が問題となり始めています。実際、少年院での調査では、犯罪を犯した少年の殆どが、缶ジュースなどの清涼飲料水を平均の数倍~十数倍飲料していたという報告もあります。食育の立場で見ると、空腹を満たし、更に身体によい栄養をとり、家族団らんの一時を過ごす時間が、空腹のみ満たすだけの時間になっているように思います。身体の為ではない、勿論、脳の為でもない食事のあり方は、そのまま家庭崩壊への道を辿ることになるでしょう。成長期の子どもであればなおさらです。食育の考え方は、そのまま生きることに繋がる重要なテーマです。

以下は、注意欠如症の症状例です。素人判断は危険ですが、場合によって、1クラスに5~6人に1人の割合で注意欠如症の児童がいるという報告があり、確認しておく必要はあると思います。

注意欠如症の症状(対象:8歳から10歳)

A,注意を集中できない(3つ以上)

 ① し始めたことを終わりまで出来ないことが多い

 ②聞いていないように見えることが多い

 ③直ぐに注意がそれてしまう

 ④注意を集中すべき学業その他の仕事に集中できない

 ⑤遊びに集中できない

B,衝動性(3つ以上)

 ①考えるよりも前に動作をしてしまうことが多い

 ②次から次へと動きが移ってしまう

 ③まとまった仕事を出来ない

 ④片時も目を離せない

 ⑤教室で時々大声で叫ぶ

 ⑥ゲームやグループで順番を待てない

C,多動(2つ以上)

 ①以上に走り回ったり登ったりする

 ②静かに座っておれず、そわそわする

 ③じっと座り続けておれない

 ④睡眠中も異常に動き回る

 ⑤エンジンでもかかっているように、終始動いている

以上のの症状が多数見られた場合、食生活の見直しをする必要があるのではないでしょうか。食品添加物の排除、清涼飲料水ではなく水を。脳に影響のある物質を避けることはお子さんにとってだけでなく、家族の健康にも関係するのでしっかり見直しましょう。

2014/7/1


著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川教育研究所 代表 石川 幸夫

石川先生監修!

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