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一枚のプリントから
「集中力・巧緻性・思考力そして…」
年長の夏期講習で使用している教材の中に、弊社オリジナルの「タイルさんすう」がある。その名の通り、タイル学習を基礎から学ぶことができる教材だ。全ての教材に言えることだが、特に、こうした一見単純そうに見える教材の扱い方で先生の指導力を見ることが出来る。また、幼児教育では大きな差となって表れてしまう。プリントをただこなす先生は、問題の分析だけでなく、学習を支える総合的な能力にまで目が行かないのだろう。そして、「簡単すぎる、これで何の力を養っているのだろう?」という教材に対する疑問さえ生じさせてしまう。大人にとって簡単そうに見える内容でも、幼児にとっては難しいことは当然だが沢山ある。これではプロの指導者とは言えない。
私は、基礎学力に力を入れている。それは、幼児も、小学生も、中学生も同じだ。基礎学力の差は、学年が上がる毎に見えない差であった能力に決定的な差を与えてしまう。見えない差となる能力は、なかなか発見しにくい。だから、時間はかかるが基礎指導を徹底する。先の「タイルさんすう」の中に、絵の上にタイルを置くという単純な内容のプリントがある。置くだけだから簡単な問題だ。指導者になんの抵抗もなければあっという間に終わってしまうだろう。
夏期講習では、「丁寧に取り組む」ことを目指している。「丁寧」さは全ての学習に共通する重要項目であり、子ども達の課題として優先的に取り上げている。この」プリントでは、以下の約束事を設けた。
1,タイルはまとまりのタイルを使う。
2,枠からはみ出してはいけない。
この段階であることばが出てくれば一流の幼児教育者だ。そのことばとは「巧緻性」だ。さらに上げれば「集中力」となる。ケースから取り出したタイルを枠の中に置く、窪みがあってぴったりはめ込むようには出来ていない。少しはみ出ると、修正が必要になる。ところが、タイルはそう簡単に枠内は収まらない。微妙な指先の力加減が必要になる。せっかく置けたタイルだが、下の絵から置いていくと…。
上の絵にタイルを置いているときに、既に置いたタイルに触れ枠からはみ出してしまう。タイルを置くには順番があることを体験的に知ることになる。一度の失敗から学び、「思考」を重ね一枚の上にタイルが置かれていく。全て置けたときの「達成感」は、実際にやった子ども達だけしか味わえないだろう。一見、単純なプリントだが、思考で悩むわけではない。しかし、間違いなく全神経を可愛い指先に集中させていることは確かだ。こうして、「巧緻性」を養う。つまり、巧緻性を養う為に指先を使うことはタイル学習でも可能なのだ。この達成感と共に子ども達は集中して取り組み、くじけず最後までやり通す力を養うことになる。
2014/7/26
著:石川教育研究所 代表 石川 幸夫
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