見出し画像

自称”頼りない代表”の2人が「新たな子どもの未来をつくるとは」を語ってみた!

情熱とワクワク感だけ伝えていれば、それをカタチにしてくれる仲間がいるってことには、絶対的な自信がある!

そう力強く語ったのは、一般社団法人COLOR-P 代表理事、NPO法人earth tree理事メンバーの町山辰也さん(たっちゃん)。
earth tree代表の加藤大地(かで)と同じように、日本で子どもたちの可能性や選択肢を広げるために活動しています。

そんな二人のもうひとつの共通点は、”頼りない代表”を自称していること。
今回は、そんな自称”頼りない代表”が、これまで大切にしてきた考え方や活動を通してつくりたい未来について語っています。

冒頭の言葉通り、どんなときも仲間の力をとことん信じて、前に進んできたお二人。
だからこそ、たくさんの方に応援される”今”があることを、強く感じた対談となりました。

活動中の苦悩、葛藤も含めてお話されているので、教育支援や国際支援に関心がある方はもちろん、職場やプロジェクトなどでリーダーを務める方にも、きっと参考になることがあるはず。
ぜひお読みください!


まずは簡単にそれぞれについてご紹介!

毎度お決まりの「チョルモイ(乾杯)」の後は、それぞれの自己紹介からスタート。
お二人とも良い笑顔!
ちなみに、事前に示し合わせた訳ではありませんが、手に持つドリンクが二人とも可愛い系です(笑)。

一般社団法人COLOR-P 代表理事 町山 辰也(たっちゃん)

地球を丸ごと遊び場にする、一般社団法人COLOR-Pを運営。
身近な公園遊びをはじめ、無人島でのキャンプや日本各地での秘密基地づくり(一昨年は北海道でサウナ)を通して、子どもたちと一緒に、未来の子どもたちに向けて「何か残せるものはないか」を日々考えながら、活動しています。
その一環として、現在は埼玉県東松山市の結婚式場を、未来を育む小学校に変えるプロジェクトに挑戦中(2023年4月開校予定)。

earth tree理事メンバーのひとりでもあります。


NPO法人earth tree 代表理事 加藤 大地(かで)

2009年にカンボジア・シェムリアップ近郊の村で、小学校を建設したのがきっかけで、カンボジアと関わり続けることに。
建設した小学校でのイベントの開催・幼稚園建設など、日本とカンボジアを行き来しながら活動を続けた後、「村や学校の様子を見に行ける距離に住みたい!」と思い、カンボジアに移住。

2018年に一般社団法人Kissoを設立し、働ける環境や学べる環境づくりに尽力してきました。
2022年7月にNPO法人earth treeを設立し、現在は村の人たちの得意なところを思いっきり活かして、学べる環境と働ける環境を併せて作っていくために奮闘する日々を過ごしています。


「新たな子どもの未来をつくる」を語る!

日本とカンボジア、おもに活動する場所は違いますが、「子どもたちの未来の可能性を広げる」活動を続けているという点で、共通しているお二人。
かでさんの「新たな子どもの未来をつくる活動とは?」という問いから始まったお話は、お二人の熱い想いや、今後の活動へのワクワクした気持ちがたくさん感じられるものとなりました。

『子どもがつくる 大人を育てる 未来そうぞう学校』で実現する、新しい学校のカタチ(COLOR-P たっちゃん)

「遊び」のなかに「学び」がある。

もともと、「教育」はせず、子どもも大人も育ち合う「共育」を大切にしながら活動してきた、COLOR-P。

代表を務めるたっちゃんが現在関わる学校づくりでも、その思いは同じ。
さまざまな「遊び」を通して、子どもたちの「問い」から「好き」を見つけ、学んでいきます。
遊びと学び、学校運営…各分野のスペシャリストが開校に関わっており、とてもユニークなカリキュラムと仕組みを有する学校になっています。

学校をつくり上げていく過程で、すでに子どもたちの力強さをひしひしと感じているという、たっちゃん。
今後は、日本全国はもちろん、世界中が「学びの場所」であり、「遊び場」になるようなことができるといいな、とのこと。
オンラインでearth treeビレッジの子どもたちと繋がったり、1〜2ヶ月実際にカンボジアで過ごす体験などもできると面白そうだね、というお話もあり、今後どのような形で実現するのか…すごく楽しみです!



”今”だけでなく、未来へ! 循環型の複合施設「earth treeビレッジ」が目指す世界(earth tree かで)

カンボジアは内戦の歴史が、そう遠くない過去にあります。
その影響で、小学校の卒業率もまだ半分ほどであり、初等教育のレベルも他国と比べると低い状況。
「(この状況で)”新しい学校”にはなれないかな…」と思うところもある反面、「逆を言えば、作られていないから、作ってもいいかな」とも思っているという、なんとも前向きな、かでさん。

現在建設中のearth treeビレッジは、学ぶ場所と働く場所が一体となった複合型施設。
子どもたちが働く大人たちの姿を間近に見たり、オンラインで世界と繋がりながら、子どもたちの可能性を広げていきます。
同時に、経済事情やさまざまな理由で、学校をドロップアウトしてしまう子どもたちが、そこに働く場所があることで救われることもあります。

earth treeビレッジで育った子どもたちが大人になり、次の世代がまた同じ場所で学び、育っていく・・・そんな循環が生まれていく世界を目指しています。

すべて竹を中心とした自然素材で作られている、earth treeビレッジ。
今では、カンボジア最大級の建築物となり、注目を集めてもいます。
今後ここから、世代の垣根はもちろん、国境をも超えて、どのような連鎖が生まれていくのか…すごく楽しみです!


”頼りない代表”だから、人が集まる!?

今回の対談のもうひとつのテーマが「頼りない代表だから、人が集まる!?」
かでさんもたっちゃんも、自称”頼りない代表”ということで、話し合ってみたこのテーマ。
お話から、仲間のことが大好きで、繋がりを大切にしながら、これまで進んできたお二人の姿や人柄がしっかりと伝わってきました。
*お二人の周りの方々からも、素敵なコメントがたくさん上がっていて、心が温かくなりました…!

今は「個人戦」ではなくて、「団体戦」の時代!(COLOR-P たっちゃん)

リーダーとして、やるべきことはやる。
ただ、みんなが助けてくれないと、やれないこともたくさんあるから、頼れるところは頼る。

今ではそんな風に、周りに頼れるようになった、たっちゃん。
ただ、活動を続けるなかでは、一人で葛藤を抱え続けた時期もありました。

自分の力のなさを痛感する場面が多く、「俺、ここに必要なのかな」と感じることも多々。
誰にも言えずに強がっているけど、自分ではどうにもできない弱さもあり・・・一度、つぶれてしまったことがあったそうです。

人に頼ってばかりで、恩返しもできない。
もう人と関わらない方がいいのかな。

そう思っていたときに、歳の離れた弟が掛けてくれた、

「一生かかっても、兄貴を超えられないって思ってたし、力になることさえもできないと思っていたけど、こうやって俺でもやれることがあるって嬉しいよ」

という言葉が、たっちゃんの捉え方を変え、少しずつ人に頼れるようになっていったようです。


そんなたっちゃんの

今までは、ひとりのリーダーがカリスマ性を持って…みたいな時代もあった。
でも今は、時代の流れが「個人戦」ではなくて、「団体戦」という雰囲気がある。
だから、みんなにとってもすごくチャンスなんじゃないかな。
そして、そんなことを、本当は学校で味わえたらいいんじゃないかな。

学校って個人戦じゃない?
「成績は、他の人より1点でも多く…」って。
そうやって教えられてきちゃっているから、ちょっとした幸せまで比較してしまう。

でも本当は・・・友達と仲良くすることが幸せだったりする訳じゃない?
そういうことが、学校生活や日常生活で分かるようになれば、きっと生きるのが楽になると思うんだよね。

このお話が、「本当にそうだなぁ」と思うと同時に、すごく心に響きました。


みんなでやれば、できることがたくさんある!(earth tree かで)

俺にできないことはたくさんあるけど、みんなでやれば、できることがたくさんある!

そう強く信じる、かでさんの背景には、2009年の小学校建設プロジェクトの経験がありました。

「カンボジアに小学校をつくりたい!」
その思いから始まったプロジェクトですが、そもそもどうやって作るのかも分からないし、資金もないし、作り上げた先でどうするのかも分からない・・・という状況からのスタート。

それでも、たくさんの人に想いを伝え続けるなかで、想いに賛同してくれる仲間が集まり、最終的にはたくさんの仲間と一緒に建設を進めることに。
集まった人たちのなかには、子どもたちと遊ぶことが得意な人、大人たちと話すことが得意な人、壁を塗るのが得意な人・・・いろいろな”得意”を持つ人たちがいて、おかげで、信じられないぐらいに素晴らしい学校と村の人たちとの関係性ができあがりました。

上下関係を持たず、周りの人たちの力をとことん信じて、それぞれの”得意”を活かす。
自らが一度振った旗は降ろさず、何があっても最後までやり遂げる。

最初のプロジェクト以来、数々のプロジェクトを成功させるなかで、かでさんが大事にしてきたあり方だそうです。


おわりに

いかがでしたか?

仲間への想いやこれまで楽しかったこと、未来への期待感だけでなく、これまでの苦悩や葛藤も含め、等身大でお話されていたお二人。
そんなお二人のお話が、心に響いた方もたくさんいらっしゃったのではないでしょうか。

自分の”苦手”や弱みを認め、自分ができる範囲で頑張る。
それが仲間を信じるということ。

対談のなかで出てきた、たっちゃんの言葉であり、かでさんとたっちゃんに共通する部分でもあります。

そんな風に、たくさんの仲間と一緒に笑って、泣いて、いろいろなことを乗り越えてきたお二人だからこそ、これまでたくさんの方に応援されてきたんだなぁと思っています!

それぞれが、大きなプロジェクトにチャレンジしている今。
この先、どんな未来が広がっていて、双方の団体でどんな相乗効果が生まれるのか…今からとても楽しみです。

まだまだお伝えしたいことがたくさんあるので、詳しくはぜひアーカイブ動画をご覧ください!

earth treeでは、今後もさまざまなイベントを企画していきます。
SukuSukuメンバーとして、いち早く今後の情報をキャッチしたい方はぜひ以下からご登録を!

さらに、2023年2月〜3月、earth treeビレッジの建設真っ最中のトロペアントム村を舞台にした、スタディーツアーを開催します。
完成に向けて、活気溢れる村の様子を肌で感じられる、貴重な機会をお見逃しなく!


また、一般社団法人COLOR-Pの活動詳細については、下記Webサイトをぜひ一度ご覧いただけると嬉しいです。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?