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NPO法人earth tree noteはじめました!

チョムリアップスォ!(はじめまして!)
NPO法人earth tree代表の加藤大地です。

私たちの活動に興味を持ってくださり、ありがとうございます!!!

私たちの活動は、2009年に代表夫婦で、カンボジアのアンコールワットがある町・シェムリアップ郊外にある、トロペアントム村に学校を建設したところから始まりました。

最初に建設した小学校

カンボジアの町しか知らなかった私たちは、この時に村の人たちの温かさを思いっきり身体で感じるとともに、町とは全く違った環境で生活している人たちがいることを知りました。

当時の村での月の平均収入は30ドル。
1日1ドル(約100円)で生活しなくてはいけない環境下で苦しい生活を送りながらも、私たち日本人に元気と優しさを届けてくれるその姿に感動し、

何かできることがあるならやりたい」

という気持ちが自然に生まれました。

イキイキ小学校はじめての卒業式。自分の名前が書けるようになっていたことに感動。

学校建設後も半年に一度は必ず現地に行き、卒業式や運動会、縁日など行事ごとを通して村の人たちや学校と繋がり続けている中で、字の読み書きや計算ができる子が増えてきたり、学校を年々綺麗に使えてきている姿、手を合わせてお礼を言えるようになる子ども達の姿に、学校を通して学べる成長を感じさせてもらってきました。

「学校は未来を創るためには必要なもの」

という実感が湧く一方で、

・家庭の収入があまりにも少なく、学校に通いたくても通えない子どもの姿
・自分の子どもが病気になり、死んでしまうかもしれないというぐらい苦しんでいるのに、見ていることしか出来ない親の表情
・日本人のことを大好きになってくれて、日本になんとしてでも行きたいとお金を貯め始めたが体調を崩し、その夢は叶わず亡くなってしまったおばぁちゃんの姿

も見てきました。

学校は未来を創ることはできるが、今を守ることが出来ない。
これ以上大好きな人たちのそんな姿は見たくない。


と、年々気持ちが強くなり、カンボジア農村部の人たちの生活の基礎を作るために、2018年に一般社団法人Kissoを設立して家族でカンボジアへ移住し、

学べる環境作り+働ける環境作り

への取り組みを始めました。

正直、農村部で仕事を作るということに関しては、平坦な道のりではありませんでしたが、4年かかってやっと村の人たちの

「得意」

な部分を思いっきり活かして、

「今を守りながら未来を創っていける道筋は見えてきたな」

というところにいたり、この度一般社団法人KissoからNPO法人earth treeとして、夫婦だけではなく、頼もしい正会員、理事、監査、広報チーム、現地スタッフなどなどのメンバーと共に、笑顔の循環を広めるため活動していきます!

この度、NPO法人として新しいスタートを切ったこともあり、私たちの活動をより多くの方に知ってもらえたらと思い、noteを始めることにしました。
実際の活動はこれからどんどん発信していきますが、まずはearth treeについてご紹介したく、この記事を書き始めました。


ビジョン

「世代・国境の垣根を越える基礎作りから笑顔が循環する未来へ」

日本とカンボジア、さらには世界中の人と手を取り合い、生活の基礎となる学べる環境、働ける環境を整え、笑顔が生まれ、その笑顔が次の世代にも循環していくことができるような未来を作っていきたいと思います!


おもな活動

竹建築で男性の雇用創出

カンボジア農村部の男性は主に農業、建設、狩りを生活の中で行なっています。
その中で使う道具は、自分達で自然素材を使って作り続けてきました。

この自然素材を必要な形に変えていくという得意な部分を大きく活かして、村の中だけでなく、カンボジア国内、はたまた世界中で活躍できる部分を作りたく行なっているのが竹建築になります。

柱、梁、屋根の素材すべて竹でできています

竹を選別し、熱処理、乾燥、カット、開く、固定する、曲げるなどの技術をプロの竹建築職人さんから5ヶ月間指導していただきました。

村のスタッフはどんどん吸収し、上記のような建設ができるところまできました。
今では、カンボジアで一番大きな竹建築で作られた建物ということ、そしてそのデザイン性も含めて注目を集めています。

この場所はearth treeビレッジと呼ばれ、学校、工房、宿泊所、レストラン、農業、遊び場が一体となっています。
子ども達が学校に通いながら、様々な大人の働く姿を間近で見られるようにすることで、将来の職業の選択肢が自然と増える形を目指しています。

すでに教育委員会から公立の学校としても認可していただき、建築方向、内容ともにカンボジア初の試みとなっています。

LOYLOYで女性の雇用創出

女性の雇用を創るため、2021年に

『LOY LOY』
(カンボジアの言葉で「いいねいいね」という意味です)

というブランドを立ち上げ、こちらでは奇跡の素材とも呼ばれる

「籐」

を使用し、アクセサリーやカゴを制作しています。

トロペアントム村では、もともと女性の内職として籐カゴを作っています。

熟練の手つきで編んでいくその姿は職人そのものですが、
素材を採ってくるところから、大きなカゴを編み、完成させて、業者さんが買い取ってくれる値段は5,000リエル〜6,000リエル(約170円〜200円)。
いくら農村部の人たちが半自給自足的な生活をしているとはいえ、生活は苦しいままです。

そこで、

「お母さん達のずっと編んできたその器用さを活かし、日本などの日常で使いやすい形に変えて作ることができたら喜んでもらえるのではないかな」

と考えました。

正直、最初の頃はお母さん達も慣れない形を編むことに苦労していました。
しかし、そこを乗り越え乗り越えして、今ではかなりの種類のカゴを編むことができるようになってきました。

左側:雑誌『リンネル』に掲載されたとき、右側:銀座三越で販売いただいたときの写真

2022年には雑誌『リンネル』に掲載していただいたり、コラボ商品として銀座三越で販売していただくこともできました。

普段はサイトを通して販売を行なっていますので、ぜひチェックしていただければ嬉しいです。


学校建設

私たちの活動の原点、イキイキ小学校建設中の様子(2009年)


1970年代初頭から1991年まで続いた内戦。

その中で、知識を持っている人たちはいらないという政策がとられたことの影響が、今でも色濃く残るカンボジアでは、子ども達が学校に通える環境作り、先生の育成への取り組みが今でもされています。

私たちが今でも関わりを持たせてもらっているトロペアントム村では、イキイキ小学校を建設する前までは、514人いた就学児童年齢の子ども達のうち、56人しか学校に通えていないという状況でした。

内戦時代を生き抜いてきた村長さん。
右目は地雷の破片が入り、失明してしまったという。

村長さんに初めてお会いした際

「この村に学校は必要ですか?」

と聞いたら、

「私たちも、私たちの子どもも、勉強する事が許されなかった。私が村長になってからの一番の夢がこの村の子ども達にもう一度教育を受ける機会を作ることだったから、この村に学校ができることは本当に嬉しいことなので、よろしくお願いします」

と返答がきたのを今でも覚えています。

日本に生まれ、当たり前に受けてきた教育というものが、当たり前に受けられない人たちがいる。
生きていくために子ども達に与えられていい、最低限必要な環境は「教育を受けられること」ではないでしょうか。

そのために2009年より自らが主導して建設する学校のプロジェクトと同時に、

「学校を建設したいです」

という方や企業様のサポートを続け、現在では幼稚園、小学校、高校と合わせて10校以上の校舎を建設することができ、多くの子ども達が教育を受けられ喜んでいる姿を見ることができてきました。

2014年に建設したイキイキ幼稚縁(園)

私たちの学校建設の特色としては建設資金も、学校建設も多くの人たちと一緒に建設するというスタイルでやってきました。

こうすることによって、たくさんの人たちと喜びを分かち合えるほか、想像を越える校舎の完成、さらには現地の人たちとの絆まで生まれるのです。

学校が完成した際に、現地の人たちとの絆も生まれる学校建設の形を、これからもできる限り大切に進んでいきたいと思っています。

私達の活動を通して日本とカンボジアが笑顔で繋がり、その先の未来にまで循環していくことを目指し、活動を続けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

活動を継続し、大きくしていくために

そんな活動を続けるためには活動資金も必要なので、随時のご寄付、マンスリサポーターの募集も行なっています。

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最後まで読んでくださりありがとうございました!!!

noteも、これからearth treeスタッフ&関係者やインターン生などと一緒に書いていきますので、よろしくお願いします!


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