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life's a wave

【2019.09.12の記事です。amebloから移動しました】


バリに住み始めて焼けてきたからか、海にいると「わぁ!サーフィンめちゃくちゃ上手そうですね!」と言われてしまうことがよくある。

けど私、サーフィンは決して上手くない、笑。

向上心というものがないから、「次は〇〇できるようになるぞ」っていう目標設定を全然しないし、現状レベルに満足すぎるほど満足しちゃってて、永遠にサーフィンがうまくならない。

(バリに移住したらサーフィンめちゃくちゃ上手になる計画は何処へ…)


そもそも、波がなくたって海の上でボードに浮かんでるだけでも最高に気持ちよくなっちゃう私。

波待ちの時間に太陽浴びながら海の上でみんなで冗談言い合うのも楽しいし、波に巻かれたってみんなで笑い合うのも悪くないなぁと思っちゃう。

ゆっくりした空気の中、海の色や太陽のにおい感じながら、なーんにも飾らない海のみんなといるだけで、ものすごい幸せと満足感に満たされてしまうのです。

そんな中、日本とバリの仕事の両立が上手にできずに毎日バタバタで、さらには怪我したり縫ったりの繰り返しもあり、なかなか海に入れてなかったんだけど…、頭の傷も完治したし、昨日は久しぶりにサーフィンへ。

そしたら昨日は「え、これ私!?すごくない?」って自分で自分にびっくりしながらのライディング!すごーーく納得いく波に何本も乗れた。

いつもと何が違ったのか、どうして気持ちよく乗れたのか、すべてが謎だったけど(←だからうまくならない)、とにかくとにかく楽しくて、心臓ドキドキして、嬉しすぎて「うわぁーーー!」って声がもれそうになる瞬間ばかりだった。

見渡す限りの水平線と海はもう完全に自分の世界。夢中になって、気付いたら4時間入りっぱなし。

陸に上がって、スキップしながらみんながいる場所に戻った。私がへなちょこなことには変わりはないんだけど、何だかスーパースターにでもなってレッドカーペット歩いてる気分だった。

大きな幸せに包まれ、にやけちゃう顔を抑えながらサーフボード片付けてたら、ルディが「ねぇ、飲もうか」って突然ビール出してきてくれた。

ビールは1本300円。2人で乾杯したら600円。ルディの日当は基本1000円だから、600円っていうのは彼にとっては結構な大金だ。いつも「自分のお金でビールは買わない」って話してる。

「どうしたの。宝くじでも当たった?」って聞いたら、「のんちゃん今日いい波つかんでたからお祝い。気持ち良かったでしょ」って…!

じーん。

ルディとはもう数えきれないくらい一緒に海に入ってる。

私の下手くそさ具合に一切の文句を言わず、絶対バカにもせず(笑われはするけど)、「のんちゃんも来たいならおいで」ってサーフトリップにもよく連れてってくれる。

これまでリーシュが切れて溺れかけた時も、クラッシュしちゃって指を骨折した時も、フィンが刺さって耳や頭が流血した時も、ダブルサイズの波に死にそうになってる時も、いつだって1番に気付いてくれて、「これくらい大丈夫だから」と、いつも助けてくれる。

周りは波乗り上手な人ばっかりなのに、「下手くそでも何でも楽しいのが1番」と迷いなく思えて、私のサーフィンの敷居がずっと低いままなのは、間違いなくこの人のお陰。

今日は一緒に海に入ってなかったのに、遠くから私の微々たる成長に気付いてくれた師匠。まさかのビールまで奢ってくれるし、サンセットめちゃくちゃキレイだしで、もう何だかすーっごく感動しちゃって涙が出てきた。

「ルディ、私サーフィンすっごい楽しい!これからもっともっと楽しくなりそう。本当にありがとう!」って大興奮で伝えたら、「はは、何でありがとうなの。俺は何もしてないよ」と、いつもの優しい笑顔。

今までの人生で1番おいしいビールに感じた。


毎日本気で夢中になれる大好きなことがあって、わくわくしたり、ドキドキしたり、心躍るような嬉しいことや楽しいことに、たーくさん包まれる。

それらを丸ごとそのまま共有できる、本当に大切な友達やパートナーがいつだって隣にいてくれる。

あぁ、もうこれ以上の幸せなんてないなぁと心底思う。

……そんな最高の幸せ感に浸りながら、昨日は調子に乗って朝まで飲み続け、本日完全なる2日酔いを体感中。

いくつになったらお酒の量を学ぶんだ私。

Eat the delicious food.
Walk in the sunshine.
Jump in the ocean.
Be silly, be kind and be weird.
There’s no time for anything else.
〜Nanea Hoffman〜

おいしい物を食べよう。
太陽の下を歩こう。
海に飛び込もう。
馬鹿げたことをやろう。優しく生きよう。
それ以外のことに使う時間なんて人生にはない。
〜Nanea Hoffman〜

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