夏のはじめに。ゆうやみ、って口にしたときの、やさしさと寂しさ。そのさなかに、青く繁った木立を渡る風が、わたしのことも揺らしてゆく。その気持ちとか、感覚とかに名前をつけることはできないし、まして詩にすることもできない。ただ、黙って風のなかに立っていたいだけ。

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