呼吸の話 その1
呼吸が浅いと感じたことはありますか?
私は一般事務職で働いていた頃、
パソコンの前に座り作業中、息切れし呼吸が苦しくなることがありました。
「空気が薄いのかしら」
と思い周囲を見ても、同じように苦しそうな人はおらず、深呼吸をしても改善できず、席を立ち、お手洗いに気分転換に行ったり、炭酸飲料をがぶ飲みしたり。
もやもやとする体調に度々陥っていました。
「呼吸が浅いのよ、ヨガに行ってみたら?」
という友人のアドバイスで、ヨガに行ったり、様々な呼吸法を試したり。
しかし
いまいち体を緩ませることができませんでした。
浅い呼吸しかできなくなっている私にとって、
『深呼吸してください』
や
『リラックスして』
と言われても
言葉ではわかるのですが体がついていかない、
理解しているけれど体現できない、
そんな苦しい状態でした。
ストレスによる息苦しさ
後になって、
職場で感じていた息苦しさはストレスによるものだということに気づきました。
出産後、契約期間満了のため退職し、
仕事場に通うこと、
パソコンの前に何時間も座ることがなくなったこと、
仕事を評価されるプレッシャーから離れた生活になってからは、
一度も息苦しさを感じることがありませんでした。
苦手意識の高い仕事をしていたり、
座りっぱなし、
パソコン見続け、
などの
職場での生活にストレスの限界を迎えていたのだなと考えています。
仕事のストレスや不安を共有し相談できる人がいたり
、適当な休憩をとることを徹底できていればよかったのだろうと思いますが
、
弱音を吐いてはいけない
、
弱みを見せたら前に進めなくなる、
休憩する暇があるなら少しでもインプットしよう
、
という行きすぎた自意識が自滅に導いたのでしょう。。。
いやぁ、、、今思えば、自己管理できない社会人でした。
真面目すぎるというか、要領が悪いと言うか。
仕事ができない私は一生懸命やることくらいでしか職場に貢献できない、
と思っていました。
今ではその頃の自分の頭を撫でてやりたい気持ちです。
歌を歌うこと
呼吸が浅くても、歌は歌い続けていました。
歌うことが好きだからです。
歌うときは体が自由になり、思考も羽を広げてどこまでも旅をして、
声が遠くまで届くことを感じて、とても気持ち良いものでした。
発声のレッスンや、声と身体パフォーマンスのワークショップなどの学びは刺激的で楽しく、鍛錬することに喜びがありました。
歌う、となると呼吸が多少楽になりましたが、声の伸びや質は、今当時の音源を聞くと色々感じるものがあります。体が緊張し、こわばっていると、声も硬くなる傾向があるように思います。
生きることも歌うことも呼吸が大事
ストレスなどからくる緊張状態、肩こりや腰痛、
そういった体の症状は声に現れます。
気持ちよく、楽しく発声するには
体も楽に、自由になることが重要です。
そしてそれは、生きやすくなる事に繋がります。
私のワークショップやバスタオル体操などでは、
歌ったり体操したりする場で幾度となく「呼吸」と言う言葉が出てきます。
呼吸するだけで、体の一部の筋肉は鍛えられ、全身に呼吸を巡らせることで血行も良くなり、自律神経を整え、心身を健やかにすることが期待されます。
レッスンの半分以上、呼吸法をしていることも少なくありません。
そのくらい、呼吸が大切、と考えています。
その2 に続く
よろしければサポートよろしくお願いいたします❣ たくさん歌いたい、表現したいと思います。ありがとうございます💕