夫と平日の夜デート＃０１

夫と平日週１回夜デートしよ！という話になって、昨日が初日だったわけだけど、結局のところ〝デート〟という感じにはならなかった。まあ、それでも私は満足だからいいんだけど。

この会話をした後、夜デートといえばレイトショーでは！！！と思い、退勤後に行ける近場の映画館をチェック。

夫＆私「キングダムやってるねえ！！！！」

いいじゃん、いいじゃん。キングダム見ようよって上映時間を確認すると「17:10」これは‥かなり厳しいぞ。この時間帯１回しか上映がない。
ちょっと保留。

外食でもいいよね、いつもラーメンとかささっと食べて帰るからゆっくりちゃんと？食べるのも素敵。

ということで、当日夜までに私が行きたい食事処を調べておくことになった。めちゃくちゃ調べたんだけどさ、多分私が住む地域は夜はみんな大人しく家で過ごすんだね。うん。
いいなと思うお店はことごとく15時くらいまでで、夜やってるお店は水曜休み。

夫から「希が行きたいご飯屋さん行こう。ご飯屋さんが決まらなければ、映画チャレンジしよう」と言われていた。

これは映画チャレンジするか。

定時退勤した夫をピックアップして車で映画館へ。迫る時間。焦る心。
映画館に向かいながら「どうする？映画間に合わなかったらどこでご飯食べる？」とお食事会議を行う。
こういう時に非常に困るのは、私が食物アレルギーがあるということ。〝落花生〟〝ごま〟〝りんご〟が主に食べられない。で、ひどいのは〝落花生〟だ。これは微量混入でも症状が出る可能性がある。例えば、パスタ屋さん。そのお店で〝落花生〟を扱っていなくても、パスタを製造する工場で〝落花生〟が扱われているということは多い。そのおかげで、食べられないチェーン店のパスタ屋さんも数ヶ所ある・・・という感じで、大体すぐには飲食店が決められない。

話がやや逸れてしまったけど、とにかくなんとか映画に間に合いたい。

でも、考えてみて。
「デートで映画」王道のデートプラン。間違いない。ポップコーン買う？ドリンクは？見終わったら夕食を食べながら映画の感想を話し合う。ゆったりした良い時間。

話し合いが続く車内、時刻は17:05。もうすぐ映画館の駐車場に着く。

映画は17:10会場だけど、本編が始まるのは多分17:20あたりだろう。本編には多分間に合う。でも、考えて。駆け込みでいいのか。「見たい映画があるから見にいく」映画重視ではなく、「デート」で映画を見にいくわけだ。
映画館に駆け込んで、大急ぎで席を決めて、トイレに駆け込み「すみません、すみません」と暗い中、皆さんの足元を頭を下げながら通る。着席したら、即本編。当然ドリンクすら買う時間はない。

せっかく映画館で見るのに。
本編前の広告タイムは正直見なくてもいい。でも、あの時間含めての映画館で鑑賞なんじゃないかなって思うわけで。駆け込み鑑賞はしたくない。

そもそも私は「急ぐ」ことが嫌いで「駆け込み」も苦手。電車に乗るために走ったことなど記憶が遠すぎて思い出せないくらいにしていない。時間の余裕が心の安寧を保つと思ってる。

これらの思いも夫に伝えて、もし来週もキングダムがやってるなら来週にしようということになった。さて、そうなるとどこで食べるか‥だけど、とりあえず映画館に急いだ。

駐車場に着いたのは17:07を過ぎていて、映画館に着いた時には会場していた。受付のお姉さんからは「まだ間に合う」と言われたけど、来週もやっているということだったので、来週に持ち越すことにした。チケットを買っておけば、チケットを買う時間を短縮できる。それに、事前に、お互いに「今日はギリギリ映画チャレンジだ」と分かっていたら1日のゴールをそこにもっていける。うん。良い選択だと思った。

映画は来週にする。そう決まったら、チケットを買ってみよう。発券機でチケットを‥‥買えなかった。来週にならないと来週のチケットは買えないと。そうか、うん、まぁじゃあ月曜日に買おうか。

次は、食事をどこでするか。
夫が少し前から美味しいスパゲティを食べたいと言っていたし、家の近所にこぢんまりしたイタリアンがあって、前に行った時にはおばさま方の集団がいて騒がしかったし、閉店時間を知らずに入ってしまって急いで食べた。だから、あそこに行こう！と割とスムーズに決まった。ここなら前にも行ったのでアレルギーも大丈夫だろう。

念の為、Googleでお店について調べて休店日ではなかったし、お店のインスタグラムでもチェックした。

やってない。
「やってません」と書かれた看板がドアのぶで揺れていた。

そうかそうか。まあ、そんな日もある。
大丈夫、もう一ヶ所ある。イタリアンじゃなくて、ラーメンだけど。
本当はつけ麺推しのお店なのに、初めては入った時にラーメン食べたから、今度はつけ麺食べようねって言ってたあそこに行こう。
車で10分弱。よかったこれでご飯食べられるし、お店に悩まなくていい。
駐車場に車を停めて夫が言った。

「現金持ってない」

！！！！！！
そうだ、ここは現金のみだ。

我が家は、お金の管理は夫がやってくれている。私は、夫の給料からお小遣い制で自由に使えるお金をもらっていて全て銀行で使用はカードでほとんど回してる。銀行から現金にして持ち歩くことはしばらくしていない。夫は現金が必要な支払いの時のために時々現金にして持っているけど、下ろすタイミングがなくて（下ろす必要もなくて）手持ちがなかった。

「そこにファミマあるから行ってくるよ。でも、つけ麺のために手数料かかるのはな〜」

ケチくさい？？？イヤイヤ、チリつもだわ。なんたって、私たちは家を買いたいと思っているんだから。

「良い気持ちで終わりたかった‥‥」夫がぼそっと言った。
うん。そうだね。でも何も失敗じゃない。
最後の最後「美味しいね」って笑い合えたら最高な夜なんだ。

夫のぼそっと言った声に対して「ピザ買って帰るか！」となるべく明るく返した。「ピザ買って、ピザ食べながらカリモノしよっ」私たちは最近ゼルダの新作「知恵のカリモノ」を協力しながら進めているところ。

「ピザ食べながらゲームするなんてパーティーじゃん🎶」

よく考えたら、手にチーズやらソースやらつけながらゲームは無理か…ってなったけど。
でも、Lサイズのピザをチーズのばしながら「うま〜」って食べた。

なんてことない「ご飯作るのめんどくさいね」ってなった普段の夜と変わらない、ただピザ食べた夜だった。
夫は「夜ご飯、炭水化物しか食べてない！大丈夫かな」って言ったけど
「美味しいね」って笑い合えたら最高な夜なんだ。

来週は、映画見られますように。