【鑑賞ログ】神奈川工業高校デザイン科卒業制作展
今日はとても、疲れた。
とても。
あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
色んなもの見て、意見を言ったり、聞いたり。
とても豊かだった。
引きずるように家に帰り、メイクを落として、シャワーを浴びた。
身体についた水滴を払うようにタオルで拭き、ショーツに足を通し、なんとかウエストまで引き上げ、ヨタヨタとベッドにうつ伏せに倒れ込んだ。
髪乾かさなきゃ、パックしなきゃと思いつつ、だらしなく身体の言うことに従順になっているのが気持ちいい。
左腕に顎を乗せ、右腕で床を漕ぎながら、noteにどの出来事を書こうかなと、今日あったことを思い出していた。
今日は、高校時代の友人3人と、母校の卒業制作展に来ていた。
毎年来ているわけではないのだが、今年は元同級生が担任を持った、初めてのクラスの卒展ということだったので行くことに。
毎度思うのは、高校生と思えないくらいのクオリティだということ。
大学受験もしくは就職活動と並行して、作品を作らなければならないのに、大変だっただろうな…本当にすごい。
担任の先生の解説付きというなんとも贅沢な鑑賞をさせていただきながら、「かわいいね〜」とか「うわっ、これめっちゃいい!」などと、にわかっぽく浅はかな感想を連発してきた。
中には、私の母校へ進学する子も紹介していただき、先輩風を吹かせてきた。
現在、先生をしている彼女とは3年間、同じ教室で過ごした。(デザイン科は1クラスしかないので、3年間クラス替えはない)
私は高校の2年間は中二病?を患っていたので、同級生たちと全く交流しないという謎の行動を取っていたのだが、学級委員長の彼女はそんな私にも公平に接してくれていたし、周りに馴染めるように努めてくれていた。
そんな彼女に対して、私は体育の授業のときにテニスボールを顔面にぶつけて鼻血を出させてしまったり(故意ではない)、他にも覚えていないけれど散々酷いことをかましたはず。
教師という人種を毛嫌いしている私でも、彼女は先生になるべき人格者だなぁと口には出したことはないが、ずっと思っていた。
なので、教師になったと聞いたときはとても嬉しかった。
そんな彼女が、生徒たちから「先生」と慕われ、彼女と生徒たちとの記念写真を撮っているとき、スマホの画面を構えながら、本当に先生になったんだなぁと実感した。
よかった、本当によかった。
「いまの神工ならちゃんと通いたかったなぁ」
と冗談めかして言うと、
「いまの子たち、課題めっちゃ大変だよ?」
と返ってきた。
「あ、やっぱり無理かも。退学しちゃうかも。」
周りからの失笑を獲得した。
高校時代、真面目に課題に取り組まなかった。
というか、登校前に鎌倉で散歩したり、湘南の海で黄昏れたりしてサボっていた私じゃ、無理かもしれない。
いまの子達は、素直ですごいな。
彼ら彼女らが、様々な分野に散らばりながらも、デザインという共通のモノづくりで繋がっていて、より良い未来を創っていくのかと思うと、いまよりも少しだけ明るい未来が来ることを楽しみにしている自分がいた。