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「私はダメな人間だ、だから頑張らないと。」、という義務感で生きてきた。

私はこんな人

人に興味がない。そもそも人は裏切るもので、私のことを理解してくれる人はいない。。

「人は裏切る」をモットーに生きていた10代の私。


こんな考えになってしまったのは、周りの影響が大きかった。

友達に平気で裏切られたり、嘘をつかれたり。
疎まれたり、生意気だと言われてきたり、喋らないほうがいいよって内面を否定されたり。ずっと心が満たされず、あきらめていた。

今までにない価値観に出会う

そんな中、学生時代に尊敬できる人に出会ったことが、私の人生をガラッと変えた。

友達・家族を大事にしていた彼は、嘘もつかないし、私の中身を決して否定しない。頑張っている姿を見ると私も頑張ろうと思えたし、なんでも前向きになれた。
こんな素敵な人がいるのかと雷が落ちたし、何より顔がどタイプだった。
この人がおじいちゃんになるまでの人生を見てみたいと思った。


10年越しの片思いを実らせ、彼と付き合う事ができた。
ストレートに感情を伝えてくれる人で、一つ一つの行動が大切にしてくれるのがわかって幸せだった。

幸せは長くは続かない

今までこんなに大切にされたことがなかったので、宇宙で一番幸せな気分だった。


幸せ絶頂期の中、彼の病気がわかった。
私は今まで人を支えたことも重い病気になった事もない。だからどうしていいかわからず、何もできないでいた。
人に与える事をしてこなかったので、なにをすれば喜んでくれるのかもわからなかった。人に想いも伝えてこなかったので、どれだけ好きなのかも何が悲しいのか、何が嬉しいのかも伝えられなかった。


「何があってもずっと一緒にいる。」という言葉もかけれなかった。
というか、覚悟がなかった。
彼に対してどうすることもできない自分を毎日責めたし、彼のためにできることを模索し続けた。

絶対に治ると信じていたし、これは一時的なことだと思っていた。

一方で、私は社会人になり新しい事に挑戦する毎日を送っていた。やりたい事ができる環境が楽しく自分を優先させることが多くなっていた。


これがきっかけで私は変わった。

1年後、
「もういいよ。」「のぞみの為だ」、とメールで別れを告げられた。
「嫌だ」と伝えると、
「俺のことも考えてほしい。絶対に幸せになってほしい。」
と。。
(本当はもっと内容があったけど覚えているのはこの部分的な言葉だけ)


好きな人を傷つけていた今までの自分を憎んだ。
私は彼に一緒にいて幸せだと思わせることができなかった。
別れを告げられるということは、私が相手に不快な思いをさせてしまったからで、彼は大変な思いをしているのに、私は自分のことしか考えられない浅はかな人間であると思った。

毎日悲しくて悲しくて、希望が見えない日々を過ごした。
そこから私は、「また次会えるときまでに彼を支えられる人になりたい」とひたすら頑張ってきた。
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私はキャリコンとのやりとりでどう変わったのか

そこから9年後。
岡さんに出会い「空っぽの部分があるのが気になりますね。」と言われた。(岡さんとは占い師ではなくキャリアカウンセラー)


ここからは、私が岡さんから受けたキャリア相談サービスの内容。



「別れるとき 俺のことも考えて ってどういう意図で言われたと思う?」

「身勝手な私に対して、俺のことを考えられない奴とは一緒に居られない」という意味だと伝えると、

「優しい彼が本当にそう思うんですかね。」と岡さんは言った。

ハッとした。
相手のことを大事にする彼は、そういうつもりで言ったのではない、と。

それを伝えると、、岡さんにも彼はこう思ったんじゃないのかな、と彼が思っていたであろうことを言ってもらった。
その言葉を聞いて、今まで自分を縛っていたものから解き放たれた感覚がした。


自分を責めて、成長しないといけないと必死に何かを追っていたけど、もういいのかもしれない。。。。


「成長することで彼は喜ぶのかな?」

答えはNOだと思う。

なぜなら、私が目指していたのは「なりたい姿」ではなく、過去の経験をネガティブに捉えすぎて「ならなければいけない姿」だと思ってやってきたからだ。
でもいつかまた出会ったときに恥ずかしくない人になっているって気持ちを目標にして生きてきたので、それを無くすと何もなくなってしまう。
その気持ちを無くすと彼のことを裏切ることになるじゃないかと怖い。


「裏切りにはならないし、何もない状態でいいんですよ。
何もなくなったときに、本当になりたい姿が見えるんじゃないんですか?」

まさにそうだと思うと同時に、心に引っかかっていた大きな何かが取れて心が軽くなった。
そして、とても心地がいい。
視界が開けたというか、私は彼に対する義務感のみで走っていたんだと気がついた。
やらなければ、ならなければ、と自分に重荷を背負わせていたのは自分だった。


「彼はどんな姿だと喜んでくれると思いますか?」


自由に何ものにも囚われず、いろいろなことに挑戦していたり、好きなことをとにかく楽しそうにしている姿が好きだったんじゃないかな。。。

そう考えると、今の自分よりも自分が本気でやりたいと思っていることをやっていた方が応援してくれると思う。

そして、私はもう前に進んでいいんじゃないかな。。。


「これからどう生きていきたいか」


自分らしく楽しく生きていくためには、ここから再出発。
いろいろなことを義務感でこなしてきたけど、それはもう全部辞めた。

義務感から作った目標ではなく、本当にしたいことをしている。
毎日が心地いい。心がじわじわポカポカしている。


みんなも義務感ではなく本当にやりたいことをして欲しい。


キャリアカウンセラーとして働いていると、相談者の多くが過去の出来事を引きずっている。
人が言った言葉を、勝手にネガティブに捉え「期待にこたえなきゃ」という義務感で貴重な20代を生きていたりする。
でも、それは自分の首を締めて苦しんでいる状態。
もっと心の声を大事にして生きていきたいよね。

本当に心から自分がしたいことを見つけるって難しいけど、一緒に見つけていきましょう。

あとがき

友人がたびたび心配してくれていたけど、
私は「その話はしないで」っていつも拒絶して殻に閉じこもっていた。
だからずっと一人で抱えて、ネガティブの方向に向かっていた。
友人とか家族ではなく、第三者から伝えてもらうからこそ受け入れられることもある。


このnoteを書くことで彼のことがなんで好きだったのか、とか、私がどんな気持ちでずっと生きてきたのかなど、自分でも分かっていないことだらけだった。
言葉にしてみて、思っていた以上に大事な存在だったと気づかせてもらえた。
それなのに、この気持ちがすべて伝えられなかったことに泣けてくる。
この気持ちがどうか天国へ届いてくれ。

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