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心が疲れたら、きっと潤いで押し流すしかないんだ

最近、ひどく疲れていた。

ちょっと休んでも、同じことがぐるぐると頭の中を駆け巡る。

ぐるぐる。ぐるぐる。まるで自分では感情を制御できないようにも感じ始めていて、どこかで恐怖心を覚えていた。

仕事をしていてもどこか身が入らず、液晶画面を見つめたままぼんやりとしてしまう。

暇つぶしにとSNSを開けば、今日も各々の仕事に励んでいる人達の姿が目に入ってきて、余計に落ち込んでしまう。

このままずっと座っていたって、何もいいことは起きないだろうな。そう感じた15:00過ぎ。

私がPCをパタリと閉じると、家族が散歩に誘ってくれた。

てくてくてくてくと、大好きな公園まで歩く。

途中のコンビニでおやつを買って、公園のベンチに座って食べて、走る人や風になびく木々を眺めていれば、どこか気持ちが落ち着いていくのを感じた。

家に帰ったら友人の誘いではじめたオンラインゲームのイベントがスタートしていて、仕事を続ける気にもなれずログインする。

有名な小説、星の王子さまとのコラボだというそのイベントは、酷く美しく、手を伸ばしたら壊れてしまいそうな世界が広がっていた。

イベントによって増設されたマップを訪れれば、星空の広がる広大な砂漠に案内される。

王子さまに手を引かれて砂漠を歩けば、永遠に眺めていたくなるような星空が目の前に迫ってきて、画面を閉じるのが酷くもったいなく感じた。

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そうこうしているうちに、気がつけばだいぶ気分が良くなっていた。

悩みがなくなった訳ではないし、どうでも良くなった訳でもないけれど、まぁ今はいっかって、少し思えるようになっていた。

身体の疲れは寝たりお風呂に入ったりすれば癒されるが、心の疲れは、そんな簡単にはいかない。

美しいものを見て、日常から少し離れて、余計なことは考えずに過ごして、そして、潤いで押し流す。

そんなことが、たぶん、正解なんじゃないかと思う。

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