校則を読み比べて考える 〜肌着編〜
前回、「校則を読み比べて考える 〜頭髪編〜」をお届けしました。今回は、肌着編をお届けします。
まずは、高知の校則について
高知の「校則」を公開します
私が調べたわけではないのですが、知り合いの方が、高知県の県立高等学校および中学校、高知市立中学校を情報公開請求して、集めて、データを公開してくれました。
時間があるときに、目を通しているんですが、なんだかなぁと思うものがあるので、今回は肌着編
肌着なのか下着なのか、もしくは…
今回、「肌着編」としていますが、学校によっての指定の仕方が異なる様子。大きく3パターンあります。
「肌着」として指定
「下着」として指定
カッターシャツ・ブラウスの下の着るものとして指定
そもそも、肌着と下着の違いってなんだろうから考えてみましょう。
調べてみると「消費者庁」のHPにはこのような項目が
肌着類の総称を「下着」というそうです。
また、グンゼHPによると肌着の役割は
汗を吸着する
洋服の刺激から肌を守る
肌を清潔にする、ニオイ予防
という機能のもののようで、インナー機能の衣類のような書き方ですね。
で、おそらく、3.のカッターシャツ・ブラウスの下の着るものというのは、インナーのことを表現したいのかもしれないです。
ということをふまえて、読み比べをしてみましょう。
いろいろ細かい 中学校編
どの学校もそれぞれ指定の基準が違うようで、書き方もバラバラ。いくつかパターンがありました。
白指定
Tシャツなどの下着は白(ワンポイントは可)を着用する
下着は白の無地とする(ワンポイント可)
白以外は認めないという校則。下着は白の無地っていうのは、パンツも含むのかは書かれていない。まさか、そんなことはないと思うのだが。書かれてある以上は気になってしまう・・・
白指定+α
男子 シャツの下に着る肌着は白色の無地を基準とする。(女子の記載はなし)
肌着の色は90%を白とする(ボーダー・ドットは違反とする)
カッターシャツ・ブラウスの下は、白または透けて見えない色とする
1つ目のものは、なぜか男子だけ肌着の色が指定されていました。何かあるのでしょうか?
2つ目のものは、「90%を白」ってのはどういう意味合いなんでしょうか。「綿100%」のような成分表示のようなのありましたっけ?
3つ目のものは、透けて見えない色って何よ…カッターシャツの素材次第じゃないか…
複数色OK
インナーは、白・黒・紺・グレーとし、柄物、字体、蛍光色は認めない
制服の下は見えない範囲で着こんでいい。色は黒・紺・白・グレイ・ベージュとする。ただし行事などの場合には、
男子 カッターシャツの下には白色の無地を着る。
女子 夏服合服の下には、白色、冬服の下には黒色の無地を着る。下着の色は「white」「beige」「glay」でワンポイントまで
カッターシャツ、セーラー服の下に着るインナーは無地を基本とする
カッターシャツの下には華美でない色の下着、または華美でない色のワンポイントTシャツを着用する
白・黒・紺・グレーがOKらしい。黒とか紺とか透けますけどいいんですかね。このあたり、学校ごとの差があってよくわかんないですね。あと「華美でない色」ってなんですかね。
ちなみに、「white」「beige」「glay」はなぜか英語表記でした。ここもよくわかんない。
透けないこと!
カッターシャツ・ブラウスの下に着用する下着は、色が透けて目立つことがないようにする。
外から私服(下着)が見えたり、色や柄が透けて見えたりするような着方はしない。
カッターシャツの下にはシャツを着用する。その際、カッターシャツから透けて見えないようにする。
透けない色なんてあるんかい!と思うわけですが。いろいろと世の中には調査している記事があって
この結果を元にしたら、文句を言われないんだろうかとふと思ってみたり。
というか、周りの人が不快にならないような着方をしましょうではダメなんですかね。。。
意外と書かれていない 高校編
書いていこうとおもったんですが、案外指定がない。時折、
原則的に白色・黒・紺の無地
男子 白のTシャツ・肌着
女子 白・黒・濃紺・グレー1色のもの無地白色
などがあるけど、読んでみた感じは指定があるわけじゃなさそう。このあたりは、ヒアリングしてみないとわかんないですね。
【追記】
2021年に高知新聞の記事になっていて、肌着の色指定は改善されたのかもしれないですね。
もし、これで、改善するのであれば、中学校もできるんじゃないでしょうか。(でも、髪型は相変わらずなのは気になりますけど)
というわけで、今回の肌着編はここまで
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