2019年、イスラエルに一週間ほど滞在したときの話その一。エルサレムにて。
遠出の旅行が難しくなってもう1年以上経った。
旅行がストレス発散になっていた私にとっては少し辛い時期だ。
最後の旅行らしい旅行はどこだっただろうと考えたら、2019年の11月に行ったイスラエルだ。
なぜイスラエルに?
友人からイスラエルに旅行したときの話を聞き、興味を持った。あまり聞かない目的地だし、日本からだと行くだけで大変そうだったため、イタリアにいる間に一度は行っておきたい、と。
イスラエルの周辺は情勢が不安定な印象があったため、エルサレムとテルアビブという比較的観光客が多い地域に行った。
イージージェットでヴェネツィアからエルサレムへ
ヴェネツィアからテルアビブへは飛行機で5時間だった。値段は往復で約125ユーロ。朝にヴェネツィアから出発し、テルアビブに昼に到着し、そこからすぐにエルサレム行きのバスに乗った。バスの中から見る風景や建物は新鮮で、外を見ているだけで楽しかった。
エルサレムに昼過ぎに着き、ファストフード店でトルティーヤを食べた。ヴェネツィアで6ユーロぐらいのものが、エルサレムでは12ユーロぐらいしたため、物価の高さを実感した。
バスターミナルからの徒歩圏内に宿を取り、少し休憩。夕方くらいからゆっくり旧市街まで歩くことにした。
その日はブラブラ歩いて一日が終わった。夜ご飯は旧市街の近くにあったタイ料理を持ち帰りして宿で食べた。
嘆きの壁と聖墳墓教会
翌日は旧市街観光。
街をとりあえず散歩していた。途中で見かけたおしゃれなパン屋さんでパンを買ってお昼にした。
道端で近くにある教会を案内するとおじさんから勧誘され、丁寧に断ろうとしていたら、急に怒鳴られてびっくりした。その後おじさんと私の同居人が罵り合いながらその場を離れていった…。
昼過ぎから嘆きの壁から、ヴヴィアドロローサを通り、聖墳墓教会へ行った。
嘆きの壁
男性と女性で入れる場所が異なっていた。
壁に向かって祈りを捧げている人の姿が印象に残っている。
若い男女が集まって、セレモニーのようなものが開かれていた。
ヴィア・ドロローサ
巡礼している団体が多くいて、ここを通るのは信者にとってはとても価値のあることなのだろうなと思った。
聖墳墓教会
今まででの場所で一番人が多かった。
ここでも多くの人が祈りを捧げていた。
同居人もキリスト教徒として感慨深いと言い、祈っていた。
観光帰りにバーでビールを飲み、宿でご飯。この日はバゲットサンドを持ち帰り。相変わらず12ユーロほどしてびっくりする。
マハネ・イェフダ市場
次の日は宿の近くを散策。かわいいセレクトショップがあり、そこでトップスを購入。15ユーロくらいで買えたため、食べ物を買うときよりは驚かなかった。店員さんはあまり英語に慣れない様子だった。
マハネ・イェフダ市場という地元民が多そうな市場を散策。こうゆうところは歩くだけで楽しい。せっかくなのでザクロジュースを飲んだ。味が濃くておいしかった。写真を撮りたかったが、地元の人が多かったので謎の遠慮をしてしまった。
イスラエルはザクロが有名らしく、市場でいっぱい売っていたり、お土産屋さんでザクロの形の小物入れが売っていた。果物のモチーフが好きなので、ザクロの小物入れは記念に買った。
昼は旧市街でサンドイッチを食べた。その後旧市街やその周辺を散策。区域によっては人が少なくなったり、雰囲気が変わったりして不思議な気分だった。旧市街に韓国料理屋さんがあって驚いた。韓国人のキリスト教団体も見かけたが、その人たちなどからの需要があるのだろうか。
夜に先日も行ったバーでビールを飲んでいたら、地元民の2人の男性が一緒に座っていいかと聞いてきたため、席を少し開けた。
するとゲームボードを机に広げて遊びだした。
どこかで見たことあるけど、全然ルールがわからない。二人に話しかけるとルール説明をしてくれて、2人が遊ぶ様子を見ていた。バックギャモンという名前のゲームらしい。私たちも参加させてもらったが、なかなか楽しい。その後私と同居人でも、行先でこのボードを見つけたら二人でやっていた。今はルールを忘れてしまった。
とても気さくな二人組で、色々話をした。二人は超正統派のユダヤ教徒で、彼らの服装やユダヤ教の安息日であるシャバットについて色々話してくれた。印象に残っているのが、日本人は働きすぎだと言われたこと。1週間に1日、現代世界のしがらみから離れて、ゆっくり家族でご飯を食べたり、本を読んだりする時間は必要だと言われた。私にとっては、厳しい戒律を守るユダヤ人のほうがタフだと思っていたが、彼にとってはよく働く日本人がタフらしい。
今までの人生でユダヤ教徒の方とゆっくり話す機会がなかったから、この夜はとてもいい思い出となった。
少し長くなったので、後日分けてテルアビブについて書こうと思う。
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