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二郎を注文した外国人観光客から学んだ固定概念

ラーメンに関するnoteだけはふざけると決めているため、
ノリやテンションが嫌いな人は悪しからず。

ただ、今回はちょっと真面目な学びもあります。

これは私がいつも通り、8:30からラーメン二郎三田本店に並んでいた時のことだ。

ラーメン二郎三田本店

たまたま目の前に並んでいた人が外国人観光客のカップルだった。
おそらくアメリカの人かなと思う。

三田二郎はある程度列が進んでから、ラーメンの券を買う。

私は朝だからと小ラーメンの券を買ったのですが、前の外国人を見るとまさかの「大ラーメン豚マシ」の券を買っている、、。

二郎好きの人ならばわかるだろうが、大ラーメン豚マシとは全盛期の鴨川会長のボディブローくらい重い。
すり鉢でラーメンが出てきたり、麺は茹で前で推定400g程ある。

茹で前というのは二郎独特の表現だが、茹でると麺が水を吸うため大体1.5~2倍ほどのg(グラム)数は膨れ上がる。

なので、大ラーメン豚マシとはすり鉢量のスープと麺約800g、大量の野菜、大量のチャーシューを意味する。
タッパの大きい男性ならまだしも、女性も大ラーメン豚マシだ。

オーマイガー、アメリカ人は胃の大きさもアメリカンなのかと驚愕した。

そして、いよいよ私の番が来て店に入った。

そしたら、なんと前の外国人カップルの隣の席だった。
すごいなあと思いながらお互いの着丼を待っていると、例にもれずメガトン級の一杯が外交人カップルの目の前に鎮座した。

Oh my god

隣から今まで一度も聞いたことがないくらい綺麗な英語の発音が聞こえてきた。

見ると二人とも驚愕して、引き攣った笑みを浮かべている。
この人たちは今更何を驚いているのかと呆れたのだが、よくよく考えてみるとそりゃそうだ。

おそらく日本語が読めなかったこの人たちは、とりあえず一番高いラーメンが「特製ラーメン」で一番豪華なラーメンだと思ったのだ。

日本の他のラーメン屋さんで一番高いラーメンは普通、トッピングが全部乗っており一番種類が多くて豪華なラーメンだからだ。
他で行ったであろう日本のラーメン屋さんと同じく、二郎でも一番高いラーメンを注文してしまったのだ。

これは確かに話が違うとなるのもわかる。

二郎において一番高いラーメンはトッピングの種類が増えるのではなく、一番量が増えるラーメンだからだ。

左は一般的な特製ラーメンで右はマシマシ二郎

この事象からふと、
人の学習能力は時に便利だが、時に不便だと気づいた。

人は一定の傾向があると、それを他のものにも同じように当てはめて考えてしまう。

日本で幼少期からカレーを食べ続けていた私たちは、カレーと聞くと「茶色」や「りんごと蜂蜜」などが直ぐに思い浮かぶだろう。
ただ、カレーは「インド発祥の辛い食べ物」を指すだけで、実際にはグリーンカレーやレッドカレーなど沢山の種類がある。

食べ物ならまだしも、人物や仕事、キャリアでも同じように考えていないか。

金持ちと聞くと、聖人君子よりも「ずる賢そう」「遊んでるイメージ」だったり良いイメージってあんまり思い浮かばないと思う。
実際に沢山のお金持ちに会ったこともないのに一般的なイメージだけでそう思っている。

人の学習能力は便利だが、時に判断を狂わせてしまう

私が会ってきて、一緒に仕事をしているお金持ちと呼ばれる人は、誰よりも努力をして、誰よりも人とお金を大事にする人だった。倹約家が多くて、仲間のためにお金を使う人が多い。

大事なことは、今自分が物事に当てはめているのは本当に正しいことなのか、すぐに一般化しないで、その物事自体をよくみることも重要かもしれない。

自分のキャリアもそうだ、同じ職種の人はこういった業種に転職することが一般的だ、年収が高い企業が良い会社だ、などくだらないことは関係なく、本当は自分はどうなっていたいのか?どんなことがしたいのか?を素直に考えた方が良いと少なくとも私は思う。

ちなみに、私はしっかり小ラーメンを完食して、隣の外国人カップルに黙祷をしながら店を後にした笑

願わくばあの二人がラーメン二郎を好きなままでいてほしい。


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