見出し画像

学校の保健室で大量にみつけた意外なもの【ニュージーランド】

先週から原因不明の指の腫れに困っている。

最初は軽い痛みだった。ケガもないのに右手の中指がピリピリ痛くなった。

虫にはさされてはないし、怪しい植物も触ってない。

原因はわかないが、ま、すぐに治るだろう思って放置してた。


しかし日に日に膨れ上がってジンジン痛くなった。見えないけど中で化膿してるのは間違いない。

これは放置できない、と街にある大きな薬局に行ったが、塗り薬しか置いておらず、それはもう効かないだろう真顔で言われた。

しかし金曜の夕方で、医者は月曜まで空かない。不安になってきた。


**

月曜の朝、指はさらに一回り大きくなっていて、第一関節の前の感覚がマヒしている。

ちょっとヤバいかもしれない。

慌てて病院に電話した。


ニュージーランドで医者に行くには、まず「GP」というかかりつけの医者の所に行くことになっている。

他の医者は予約を断られるか、見てくれても倍などの料金を請求される。GPの初診料3000円くらいだ。

しかし最近はGPの予約も妙に取りづらい。これもコロナの影響なのか。


僕「今日の午後、14時以降で予約を取りたいんですが・・」

病院「・・すみませんが今日と明日はいっぱいです。」

僕「指が腫れて痛いのでなんとかなりませんか?」

病院「うーん・・・無理ですね。」

僕「なら水曜で・・」(そんなに先かぁ・・・涙)


とりあえず学校に行く。

すると、学校になんと「保健室」があると先生が教えてくれた。

ナイス、助かった!


**


休み時間まで待って、慌てて保健室に駆け込んだ。

保健室といっても校舎からは独立した建物で、ちゃんと看護婦が勤務しているらしい。

建物に入ると、右手に受付カウンターがあって、小さい町医者のような感じだった。


受付の女性スタッフがこちらを見た。

僕「あのー。ここに看護婦がいるって聞いたんですが・・」

受付「そうよ。ここの生徒?」

僕「はい。そうです」

受付「名前は?」

・・若い彼女は僕からいろいろな情報を聞きだしてコンピューターに打ち込み、

受付「いま看護婦はちょっと出てるから、そこに座って待ってて。」

と言った。


。。


ほどなくして外から看護婦が帰ってきた。

一瞬、診察室の中に入ってから

看護婦「HI!あなたがシゲルね。」

と言いながら出てきた。


診察室の中はふつうに病院のそれだった。

腫れた中指を見て

「Oh- It's very bad !」

と言い、けど膿が見えないので手が出せない。

飲む抗菌薬(ペニシリンの一種)を支給され、それで様子を見ようといわれた。


これで大丈夫だろう。

診察料は無料で3000円が浮き、期待した通りの薬もあっさり手に入り、言うことなしだ。


**


っていう「学校の保健室に行きました」って話なんだけど、

(保健室って言い方が正しいのかよくわからないけど)


実は、この保健室に入った瞬間から、すこし気になっていることがあった。


それはレセプションカウンターの上に置いてある「コンドーム」だった。


町内会の福引ボックスのような大きい四角い箱(透明プラスチック製)があって、その中にコンドーム山積みされていて、ご自由におとりください状態だった。


これまで見たことがない光景に

あれ、、ここはどこだっけ・・?


そういえば高校などで支給するなんて話をどこかで聞いたような気もするけど、さすがにこんな無制限「取り放題」なのは。。


いや、でも、この場所、ケガもなく気軽に来れる雰囲気でもないはず。

受付の女性スタッフの目も光る。

これだけをサラッと取りに来る猛者たちがこの構内には大勢いるのだろうか。


13年もニュージーランドに住んでいるが、まだまだ知らないことばかりだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?