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もう迷わない!→コンビニのボールペンぜんぶ買って走れメロス書いたら1番疲れなかった1本がズバリやばい!【決定版】

「やっべぇ、筆記用具忘れた。」

令和の世である。
時はデジタルトランスフォーメーション時代。デジタル社会にコミットしてサステナ。便利なカタカナが増えて、そのぶん人の心もカクカク。しかじか、ひらがなで生きたい日々である。

話が逸れた。1イニング目から、往年の村田兆治ばりの暴投。お分かりかと思うが、この記事はストライクゾーン狭いです。四球のかたは塁に進んでください。ボールをマウンドに戻す。

令和デジタル時代。
なのに。
なのに、だ。

ハンカチ、ティッシュ、筆記用具

まだいりますかー。いりますよね。
あらゆる局面で、まだまだ生き残る筆記用具。ボールペン一本の登板機会。アンケート、記名お願いします。オーケーオーケー。おっと、紙かー。

はい。忘れました。

わかってる。わかってます。
ボールペン一本くらい、かばんに入れておけばいいんです。でも、それできる人はそもそも忘れないんよ。ちゃんと持っていくんよ。忘れることすら覚えてないんよ。

古くは消しゴム、シャー芯、給食袋。ビニ傘。ガラケー携帯充電器。ふだん気にしないのに、いざないと困るものたちの増殖速度たるや。
いつの間にか、引っ越しのたびに、年末大掃除で。くるわくるわ出てくるわ一瞬の助っ人打者たち。もったいなくても、もう使わんな。すまん。契約終了リサイクルです。

はぁ〜〜〜!!!
もったいねぇ〜〜〜!!!!

さらに、令和デジタル時代。(しつこい)
ビジネスパーソンは忙しいのだ。コスパタイパ、何でもかんでもとにかく疲れたくない。無駄は省くのがトレンドである。

「しかたない。買うか……。」

コンビニには、ありとあらゆる不便を埋めるものどもが鎮座して待っている。肩は常にホット。便利すぎる。なんでもあるのだ。ボールペンなんて100~200円だもんね。コスパなんてぶっ飛ばす企業努力がすごい。しかし、たくさんあるなぁ。

「……どれがいいんじゃ。」

迷う。迷ってしまう。どれでもいいが、失敗したくない。身勝手な欲。しかし、何ごとにも哲学はある。
現代人は迷いたくないのだ。疲れるから。下を見ても、もちろんレビューはない。これ星いくつや。ネット通販ばかり、実店舗離れの弊害である。迷いはタイパを大きく損なう。迷うと疲れるから。

そんなあなたのために、もう迷わなくていいように、コンビニで一番疲れないボールペン。見つけておきました。

【やったこと】
・コンビニでボールペンぜんぶ買う(0.5mm)
・一本ずつ走れメロスを写経する
・疲れたら少し休憩して次の一本に変える
・一番メロスの旅を進めたボールペンを決定→MVPボールペンはこれだ!!!!

選手入場〜!
プレイボール!


1.blen(ZEBRA) 〜メロスうきうき買い物から老爺を問い詰める〜

原稿用紙、ひさしぶりに使った。

先発はZEBRA社のブレン。「ブレない。ストレスフリーな書き心地」の一本。
筆記振動という知らぬ間に発生しているストレスを低減するブレンシステムが導入されているらしい。ほんとか?名前かっこよすぎんか??
書いてみたらたしかにスイスイカリカリ書けてたのしい。これはいいわぁ〜〜。デザインもスッキリしてて、好みです。ボールペンって書いてるとときどきインク玉みたいなの出てくると思うのだけど、それも少なかった。うれし。

ペンの息つぎインク玉。たくさん出るとだるい。

初手優勝か???と思ったけど、欠点もあってブレン、ほとんどのコンビニで売ってねぇ!!値段も高いってわけじゃないのに!!!

全然もっと書き進められそうだったけれど、ちょっとずつひじの筋肉が疲れてきたので休憩。先発だしね。交代交代です!次!

メロスはうきうき買い物にいって、老爺を問い詰めた。市がやばいことになっていた。

2.SARASA(ZEBRA) 〜メロス暴君と言い争う〜

2本目は同じくZEBRA社のサラサ。「さらさら、くっきり。ジェルの定番。」の一本。
一時期めちゃくちゃ流行ったよねサラサ。どこいってもサラサあった。名前通りにサラサラインクが出てきて楽〜!インク玉もなし! ただ、サラサラいけちゃうぶん、なんとなく急かされてる気がしちゃう。誤字も一番多かったかも。じっくり書くとインクが出すぎて、手で擦れてにじむんよなぁ。ふだんから文字を書き慣れてる人向けかもしれない。

手で擦れてかすむ。

どんどんサラサラ進めるのでストレスはフリー。全然疲れなかった。やっぱり定番はすごい。どこにでも売ってる率一番なのもポイント。広まるには理由があるのだ。

メロスはテンションで城にカチこみ、王と言い争いをした。親友を人質にして3日の猶予をもらった。日没までに帰らなければ、親友は、死ぬ。

3.JETSTREAM(uni) 〜メロス走って帰ってダッシュで結婚式する〜

3本目はuni社のジェットストリーム。「クセになる、なめらかな書き味。」の一本。
極細タイプで、これもコンビニでよく見る定番〜!カリカリとした書き味で、鉛筆とかシャーペンに近いものを感じる。ジェットストリームインクという低摩擦のインクが入っているらしい。そのおかげがインク玉もほとんどできない。すごい。
あと、地味にグリップ部分がよくて、カリカリ書いていくときに指に力が入れやすい。そのぶんちょっと疲労は感じるけれど、「書いたなぁ!」感は一番かも。

昔読んだときは退屈なパートだったけれど、今読み返すとメロスのひとこと一言が重くて刺さるな……。メロス、言えよ〜〜〜!!!!

メロスは走って帰って、ダッシュで結婚式した。

4.さらさら描けるゲルインキボールペン(無印良品) 〜メロス未練を振り切り余裕こいて大ピンチ〜

4本目は無印良品のさらさら描けるゲルインキボールペン。キャッチコピーなし。シンプル「わけあって、安い。」の一本
ローソンで買えるね!袋なし。なんかおしゃれな箱とかに入れて売ってる。前はファミマにもあった……??
インクはサラサ系で、書き心地はカリカリ寄り。ちょっと、どっちつかずでぶっちゃけ疲れる……!それとノック部分が地味にカタカタなるのが気になる。書きクセ次第だけど、ちょっとストレス。グリップ部分もプラまんまだから、書いてると指も痛くなる。シンプルで手帳とかにすっと馴染むデザインだけど、長めの筆記には向かない気がするぞ……!

メロスはなんとか未練を振り切り、歩いて戻ったら、橋が落ちていて大ピンチに陥る。果たして間に合うのか……?

5.Acroball(PILOT) 〜メロスなんやかんやで立て!走れメロス!〜

ラストはPILOT社のアクロボール。「さらになめらか、濃く書ける。」の一本。(ということはアクロプロトタイプがいたのか……?)
企業のノベルティ的なのに多い気がする。しっかりと太さもあるから印字しやすいのかな?これも根強いファン多し。よく見かける一本。
インクは「ザ・ボールペン」的な乾き感でなつい。書き心地はサラサラとカリカリの中間でちょうどいい感じ。

ノベルティボールペンあるあるの字のかすみも多め。

グリップのくびれがフィットしていてよきで、指が疲れない。なんか中間を取っていてバランスいいけど、特徴は特に……って思って書いてたら、めちゃくちゃ進んでた。これすごいかもしれない。適度な重さもあって、筆圧濃いめのひとはハマりそう感です。見た目もザ・ボールペンでちょっと野暮ったいけれど、いいやん。どこにでもあるしね!

メロスに襲いかかる濁流、山賊、こころの闇。ついに倒れたメロスは、水をひと掬い飲み立ち上がる。もう一刻の猶予もないぞ!立て!歩け!走れ!メロス!

結論:MVPはいったい!

せっかくだから最後まで書いた。
結末は……それぞれで読んでみてね!

さて、コンビニボールペンの疲れないMVP発表〜〜〜!!!

はい!

ブレンです!!!!

優勝。ストレスフリーのエース爆誕。

疲れないし、デザインシンプルでいいし(黒もある)、迷ったらこいつ〜〜〜!
でも、欠点はまじであんまり置いてないな?????(置いてほしい)
大きめのコンビニか、仕入れ担当に筆記マニアかZEBRAスパイがいるところしかない。見かけたらラッキー!

ブレンがなければ、とりあえずアクロボール買っておけばめちゃくちゃ万能選手なので間違いないです。

ボールペン界の河田やで。全ポジOK。

あと、久しぶりに走れメロス書きながら読み返したら、太宰氏さぁ、文字のひらき方も読点の打ち方も体言止めのリズム感もすげぇ。まじでめちゃくちゃ間が最高すぎて、おもしろかった。名作は書いても名作よな。
走れメロスは、いまならいつまでも無料なので、未読の方はぜひ写経してみてください。
久しぶりにたくさん字を書いてたのしかったな!

お読みいただきありがとうございました。
それでは!ゲームセット!


おわり。

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待てうかつに近づくなエッセイにされるぞ あ、ああ……あー!ありがとうございます!!