見出し画像

狸山病院〈15〉

娘が泣き出した。
オムツを替え、泣き声で胸も張ってきた。
奥さんを呼ぶと言ってもナースステーションには誰もいないので、ナースコールのボタンを押した。
なかなか来なかった。病院とご自宅がつながっているので、そこから来るのには時間がかかるのだろう。
どういう時間帯だったか覚えていないが、外来にも人のいない時間だった。
奥さんも誰も来ない。
ナースコールは鳴り響き続けた。

ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?