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「狸山病院」〈22〉

狸山先生は話を続けた。
「10年くらい経った頃、家族三人に会ったけれど、幸せそうだったよ。へその緒は引きちぎったけど、でべそではなかったと思うよ」
そこに着地するのか。そのために長い話をしたのか。

そして退院した。

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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?