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【鬼畜】【復讐するは我にあり】緒形拳の松竹映画

この映画2本を立て続けに見た感想

鬼畜 1978 監督 野村芳太郎
復讐するは我にあり 1979 監督 今村昌平

どちらも主演 緒形拳が殺人を犯す映画。
しかし、そのキャラクターは全く違う。

鬼畜は弱弱しく情けない弱者男性
復讐は芯のあるサイコキラー

この2人の強烈なキャラクターを完全に演じ分ける能力の高さ。
まさに化け物だった。
そして、鬼畜の方が怖ろしく思えるのも素晴らしい。

映画としてみれば、復讐するは我にありは名作として今も語り継がれているが、鬼畜の方が圧倒的に面白かった。
どちらも実際にあった事件をもとに小説が書かれ、それを原作とした映画。

しかしストーリーは「鬼畜」の方が強い。
トラウマ映画過ぎて現代では話題にも上がらないのかもしれない。
「復讐」はサイコキラーとしてのキャラクターが、現代に残るパワーになっているかと思う。

松本清張原作の野村芳太郎監督作は山ほどあるので
これから少しずつ見ていこうと思う。楽しみが増えた。
70年代80年代の日本映画はとんでもない監督がたくさんいたんだなぁと思う。


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