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映画【あの頃】を観た

自分の本当の居場所が見つからないまますごす
青年が、とあるタイミングで松浦亜弥にハマった
そして、20代に本当の青春を取り戻し
ひきこもごもの人間模様に自分を確立していく。

そういう風にまとめると
まぁ、あってもいい。
アメリカの青春コメディなら
よくあるプロムモノのように受け入れられそうな
あらすじだが、なんだか評判が悪い。

その理由は、なんなんのか?
関西人特有の、あの引き出しの一番手前に入った
下ネタのマシンガンが受け入れられない?
ストーリーが浅くダイジェスト風に描かれるから
感情移入できない?

それもある。
だが、僕は3/4は楽しめた。
でも、圧倒的に青春ムービーを観終えた後の爽快感がないように感じた。

それはなぜか?

カタルシスがない事だろう。
あるのにないように描く、描き方。
すごく癖がある演出方法だと思われる。
オタクを題材に扱っているにしては
そのオタクを超える熱量みたいなものが
感じられない、どこかシニシズムみたいなものが
身についているのだろうか。
映画とは客観性と捉えているのだろうか?

特に気になった冷めるシーン
松浦亜弥になぜハマったのか?
冒頭から、その説得するシーンが割愛されている。
顔なのか、声なのか、音楽性なのか
何な一体ときめいたのか、そこは見せるべきだと思う。

1番印象に残っているのは石川梨華の卒業シーンなのも解せない。さらに同席した西田尚美は一体何役なのか?
涼しい顔して熱心に応援しているのは理解できない。

要素を持たない登場人物が意味深に描かれすぎて
腑に落ちないのだろう。
オタクを毛嫌いした女学生の役割
西田尚美
未来の自分 他にも沢山いる
この映画の登場人物で意味があるのは
CD屋の店長と、ナカノタイガと松坂桃李だけである。

演技させすぎてるって事なんだろね。
他の役者たちが味がありすぎる割に
役割はなさすぎて、散漫になってるって事なんだろう。

感想自体が散漫になってしまう。
そんな映画だった。
別に腹は立っていない。そこそこ面白かった。

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