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#4_今期からスタート「究極のONE TEAM制度」

ノベルワークスの人と想いを伝えるシリーズ記事「ノベルハーツ(novel hearts)」。
第四弾は、ノベルワークスが導入している「ONE TEAM制度」についてお送りいたします。

「全員が幸せに納得できる」ことを目指して毎年アップデートするノベルワークスの人事評価制度。24年度に制度導入がスタートした「ONE TEAM制度」ですが、導入に至るまでになんと6年の歳月を費やしています。
今回は、この制度を作った背景から込められた想いを紐解いていきます!


01 ONE TEAM制度とは

「ONE TEAM制度」は、ノベルワークスが作り出した、独自の人事評価制度です。

ノベルワークスの賃金制度は、個々の能力を適切に評価しモチベーションを最大限に発揮できるよう、年齢や勤務年数には左右されない評価制度を作っています。

まず、この「ONE TEAM制度」の概要をご説明します。

①会社の事業方針説明を行います
②各チームで「アクションプラン」を作ります
③チームごとで決めた「アクションプラン」に対して、会社がチームに予算を付けます
④決められた予算の中から、人件費予算を算出します
⑤人件費をチームに所属する人数で割ったのが基本報酬になります
⑥会社のバリューに沿ったバリュー評価(*1)から”個人グレード”が決定します
⑦基本報酬×個人グレードの掛け率の結果がお給料になります

*1バリュー評価とは、ノベルのMVVからなる評価基準です

ONE TEAM制度の仕組み

アクションプランとは

「ONE TEAM制度」の一番要となるのは「アクションプラン」。
期がスタートするときに、
どんなことをして、どんなチームになって、どんな成果をあげるか
などを四半期ごとに明確に決めてもらいます。
いわゆる事業計画を自分たちで考え目標にしたものが「アクションプラン」です。

本来この「アクションプラン」は役員や管理職クラスが中心に決めるもの。
ただ今回の「ONE TEAM制度」においては、役員や管理職はチームが立てたアクションプランにアドバイスはするものの、一切指示も否定もしません。
あくまで「自分たちで決めること」を優先しています。

会社全体の目標は伝えますが、「それに皆ついてきて!」というわけではなく、参考程度に伝えているだけ。
まずは自分たちのやりたいことや目指す姿の目標を持ち、やってみてもらうことで、自分事になる”きっかけ”がつくれる仕組みになっています。

02 なぜ「ONE TEAM制度」が生まれたのか

ーー「軌道に乗らないのは俺のせい」6年前からの苦悩

会社の管理職や役員になると、一番頭を悩ませるのが「人事」部分。特に社員のモチベーションには配慮が必要です。
どの企業も「社員が自走しない」「やらされてる感」が課題になっているのではないでしょうか。少人数で0からスタートしたノベルワークスも、この問題に頭を悩ませる時期がありました。

遡ること6年前、社員が10人になりそうなころでした。
実績もコネも資金もなくスタートしたノベルワークス。社員みんなが満村と同じレベルで走らないと会社がもたない、そんな綱渡りをする日々、ちょっと風が吹けば谷底に落ちてしまいそうな状況でした。

そんな危機的状況が社員に伝わるわけもなく、指示されたお仕事を粛々とこなしている姿に一人悶々としていました。

ただそれも仕方のない事。会社を経営してるわけではないし、日々の仕事の対価が”成果”ではなく”労働時間”である日本社会の仕組み上、当たり前のことだったんです。

経営をしてるからこそ、わかることを冷静に見直していき、「軌道に乗らないのは俺のせい」だと思うようになります。そこから、あの手この手で試行錯誤を繰り返す日々が続きました。

ーー社員のモチベーションは経営理念で解決する?

社員のモチベーション、パフォーマンスの向上、働く意義を見出すため、会社としてのミッションやビジョンを作ったり、朝の朝礼で社訓を唱えたり…経営について情報収集すると必ず出てくると言っていいほどの王道手段。
例に洩れず、ノベルワークスもこの道を辿ります。
(さすがに社訓は唱えてませんが。。。)

とにかく走り続けるノベルワークス。人数が少ないこともあり、経営理念も言語化したものはなく、明確な評価基準も勿論ありません。

「評価基準があれば、それをもとに自走できるのではないか?」
「想いを伝えたらモチベーションをもってお仕事をしてくれるのではないか?」

そこで、ノベルワークスでも経営理念「MVV」(ミッション・ビジョン・バリュー(行動指針))を作りました。

バリューは先に想いの部分や土台は決めていましたが、全員に親しみをもってもらうため、最終的にみんなで意見を出し、確認しながら7つの項目を作りました。

そして、よりMVVを浸透させるために、新しい評価軸として「バリュー評価」をONE TEAM制度をスタートさせる前に取り入れました。

ですが、残念ながら全く浸透しませんでした。

03 自分達で決める重要性

なぜ浸透しなかったのか・・・
特にバリューに関しては、みんなで考えたものの、実際はノベルのミッションやビジョンを限りなく体現できる人が意見を出して決めていました。
イコールそれは、ほとんど会社が決めたようなもの。
全然、効果はでません。

繋がってくるのは、やはり「自分たちで決める」ことの重要性
自分達が「ミッションやビジョンに向かいたい」と思えるように自分たちで目標を決めて、その目標に向かって走って行くことが、自分事と捉えるきっかけになると確信しました。

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社員が嬉々として働けること。
嬉々として働いていたら成果と自信に繋がること。
そして、信頼され評価されていること。

働く人が仕事で青春し挑戦し続ける会社」であることこそが、
仕事で青春”を掲げるノベルワークスの流儀なのです。

04 ONE TEAM制度の中で大切にしていること

ONE TEAM制度の中で、1つだけ大事にしていることがあります。
それは、「売上の目標はいれない」こと。

ノベルワークスは当初から、「ノベルワークスのファンをつくる」という考え方を大切にしています。
売上目標を入れてしまうと、達成のために手段を選ばなくなってしまい、無理な営業を行ってしまう人も出てくるでしょう。ノベルワークスが掲げる「世のため人のため」「本当に必要とされるシステムを作りたい」という考え方に反する事が起こる恐れがあるからです。

最終的に会社のミッションや目標に結びつけたり、売上や目標達成につなげるのは経営側の仕事です。
あくまでもアクションプランは
自分たちのやりたいことや目指す姿の目標を掲げてもらう
そのため、売上目標はアクションプランに入れないことにしています。

05 社会課題に取り組み、必要とされる企業に

リモートワークメンバーも集まり、チームで決めた”アクションプラン”の発表会を行います

さて、このONE TEAM予算制度ですが、なぜ個人単位ではなくチーム単位なのでしょうか。

ーー 人の価値は他者からどれだけ信頼されているか ーー

それは一人で育つものではなく、人対人だからこそ築き上げれるもの。
まずは、その信頼を社内の小さくも一番大切なチームコミュニティで育ててほしい。

この制度で個人からチームへ・・・。

チームだと一人では成し遂げれない大きな目標も達成できるので、その分喜びも倍増します。
達成までは、過酷で時にはお互いを鼓舞し合い、地道に進むこともあるかもしれません。
そういった過程の中で仲間との信頼関係を築き上げることができるのです。

その繰り返しが「誰に任せても安心できる!」「仲間に尊敬しかない!」
とみんなの意識を変えていきます。

それが組織の在り方です。

またチームでの体験が、個人のときに見ていた視野より広い視野に変化し、物事の理解度が深まっていきます。視野の範囲がさらに広がってくると、上司の言葉の意味も今までよりもっと明確に理解することができてきます。

そうやって経営者層に近い感覚が培われ、
「よし!こんなことやってやろう!」とか「社会に役立つことをしよう!」と新たな社会課題に自発的に取り組んでくれると信じています。
そして、社会に必要とされる企業を牽引する人に育ってくれたら嬉しいです。

06 ONE TEAM制度に込められた密かな野望

ネタあり笑いあり、最後は社長からアチアチの事業方針を発表します

実は、満村には仕事の最終目標があります。
それは「事業を起こせる人を排出する」こと。

ONE TEAM制度を通じて圧倒的な自己肯定感を身につけることで、大きな課題に直面しても自ら解決に乗り出す人材が出てくると考えています。

満村はノベルワークスを100年企業にしたいわけでもなく、今この瞬間”社会に必要なパーツ”だったから起業したに過ぎません。その想いに共鳴できる仲間が集まって熱く仕事がしたいと思っています。

ノベルワークスがなくなったときに、苦楽を共にした仲間が新たに起業し、培ったことやスピリッツをもってできた会社はきっと良い会社になる。
想いが新たに引き継がれ、そういった人が増えることでさらに世の中が良くなるはず。
ノベルワークスが起爆剤となり世の中全体が少しずつ活性化していく事に期待を込めて…。

最後に…

自分とチームで決めたことをやり遂げ成果をだすことは簡単な事ばかりではないと思います。困難な事が起きた時、やっているだけになった時、周りが見えなくなった時、
そんな時こそ「なぜ、これを始めたのか?」「目的はなにか?」「なんのために?」と原点に立ち返ることも大切だと感じます。

ただ、目的をブラさずに継続して努力を重ねたあとの達成感や成果が必ず自信となり、夢中になれるのです。

この制度で、ノベルワークス全体がこれからもワクワクし挑戦し続け、社会課題の解決に貢献する1歩となるのです。

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