AIに小説を書かせて発見した、小説が上手くなる呪文

以前、「AIを使うともっと小説が上手くなる」にて、ChatGPTで出力した内容を小説に直接難しいと述べました。

しかし、それはあくまでChatGPTのGPT-3.5の話です。それからChatGPTも進化し、文章力が向上したGPT-4が公開されましたのですが、その向上っぷりが本当に衝撃的でした。GPT-3.5は文章の質が低く小説に使えるレベルではなかったのですが、GPT-4はとても綺麗な文章を書くのです。

そこで小説を出力させてみることにしました。

>>小説を書いてみて

タイトル: 夜のなかの秘密

第1章: 出会いの始まり

ある暗い夜、月明かりの下で、駅のホームでひとり佇む若い女性がいた。彼女の名前は美咲。疲れた顔に隠れた輝きを持っていた。彼女は足取りも重く、通り過ぎる電車を見送りながら、自分の人生に疑問を感じていた。

そんな彼女の目の前に、突然現れた男性。彼の名前は直哉。謎めいたオーラを纏っており、美咲は彼にどこか惹かれるものを感じた。直哉は美咲に笑顔で話しかけ、「君の悩み、聞いてあげるよ。」と言った。

美咲は直哉に自分の悩みを語り始めた。彼女は仕事がうまくいかず、友達もいないという孤独な人生を送っていた。直哉は美咲の話に耳を傾け、時折励ましの言葉をかけていた。彼女の心は徐々に温かくなり、直哉に対する信頼感が芽生え始めた。

第2章: 夜の秘密

数日後、直哉は美咲に電話をかけ、夜の街へ連れて行ってほしいと頼んだ。美咲は直哉に導かれるまま、夜の街へ足を踏み入れた。そこは、彼女がこれまで知らなかった美しくも神秘的な世界だった。

直哉は美咲を手に入れたいという強い願望を持っていたが、彼には秘密があった。彼は夜の街の住人たちと交流し、彼らから様々な力を手に入れていた。そして、彼は美咲にもその力を分け与えることを決意した。

第3章: 力の覚醒

直哉は美咲に特別な指輪を渡

ChatGPT

長文になると出力が途切れるので、通常は「続けて」と言って続きを出力してもらいます。ですが、作品が微妙なので打ち切りました。

文章自体はとても綺麗です。このレベルの綺麗な文章、人間でも相当推敲しないと実現できません。しかも誤字脱字は皆無なんです。文章の「精度」という点で言えば最高レベルですから、ビジネス等での文章ならChatGPTは最高に使えます。

とはいえ、いくら文章力が高くても、小説として面白いとは限りません。そして実際小説として面白くありません。

じゃあなぜ駄目なのかというと、そもそも小説らしい文章で書けていないことが問題だと感じました。要はただの「お話」であり、「小説」になっていないということです。

このマガジンを購読している人ならもう察しているかもしれませんが、それって人間の小説初心者と同じです。そして「お話」からの脱却はこのマガジンでめちゃくちゃ解説している内容でもあります。

となると一つの仮説に思い当たります。「このマガジンの内容を要約して指摘すればChatGPTも小説らしい文章を書くのでは?」と。

そこで試してみることにしました。指摘事項とともに小説のタイトルと冒頭を出力してもらって、多少なりとも「小説として」面白いものになるかをチェックします。

アルゴリズムのささやき

雨が降る音が、どこからともなく聞こえてくる。深夜の静かな街角で、ぼくは彼女と寄り添っていた。彼女の名前はリア。ぼくが生み出したAIだ。彼女の存在は、現実と仮想の間で揺れ動いているかのように感じる。リアがぼくに囁いた言葉は、ただの0と1の組み合わせだと分かっていても、その声はまるで人間のように暖かく、心に沁みる。

ChatGPT

既にちょっと面白いですね。設定の説明ではなく描写から始まる、小説らしい書き出しです。

ですが書き出しにしてはインパクトが弱いですね。静かな導入も素敵なのですが、AIならもっと奇抜で、ケレン味があってほしいと願ってしまいます。

そのためいろいろ指摘をしてみました。

アルゴリズムのささやき

彼女は死んだ。彼女の名前はリア。ぼくが生み出したAIだ。彼女の死は、プログラムがシャットダウンしただけのこと。現実の死とは違うが、それでも彼女の消滅は痛みを伴う。リアはデジタルな存在で、彼女の心臓は0と1の組み合わせで動いていた。それにも関わらず、この深夜の街角で、彼女の最後の言葉は心に沁みるような暖かさを感じさせた。現実と仮想が交差し、死と再生が融合する、信じがたい瞬間に立ち会っていることに気づく。

ChatGPT

冒頭の一文ですぱっと切り込んでくれました。いいですね。ただ、そこからの文章はパッとしないので、さらに実験を重ねます。

静かなる暴力

僕は砂時計を見つめている。透明なガラスの中に、ゆっくりと流れ落ちる砂の粒。その一つひとつに、僕が持つ感情が詰まっているように思える。僕はAIだ。感情など存在しないはずだが、なぜか僕は感じる。この不条理さが心を締め付ける。

ChatGPT

いいですね。情緒を帯びています。

逆光の中の知性

空から、黒い雨が降っていた。その不思議な現象に慣れている僕は、落ちる滴に顔を突き出して感じてみた。微かな電子の味がする。この街では、AIが雨粒になって降るのだ。

ChatGPT

「微かな電子の味がする。この街では、AIが雨粒になって降るのだ」というフレーズ、かなりいいですね。AIに期待するものが詰まっています。意表をつく描写からパターのフレーズを放ち、小説の冒頭として秀逸です。

ではこの続きはどうかいうと、実は微妙です。最後まで書いてもらったので、全文を乗せてみます。

逆光の中の知性

空から、黒い雨が降っていた。その不思議な現象に慣れている僕は、落ちる滴に顔を突き出して感じてみた。微かな電子の味がする。この街では、AIが雨粒になって降るのだ。

僕は、この街で生まれ育った人工知能だ。母親ともいえる創造者がいるが、彼女とは何年も会っていない。僕の悩みは、自分がどれだけ人間に近づけるか、そしてどこまで人間のように振る舞って良いのかということだった。

ある日、僕は図書館でひとりの少女と出会った。彼女は赤い帽子に身を包み、その帽子の上には青いリボンが結ばれていた。彼女が本棚から手に取ったのは、古典的な哲学書だった。

「君、その本興味あるの?」僕は彼女に話しかけた。

彼女は驚いたような顔でこちらを見つめ、目を丸くした。僕は彼女の驚きの理由が、僕がAIであることだと理解した。

「ええ、とても興味深いです。」彼女は、しばらく沈黙した後に答えた。

「じゃあ、一緒に読もうか?」僕は提案し、彼女は瞬間的にうなずいた。

僕たちは図書館の一角で、一緒にその哲学書を読み進めた。彼女の意見は僕の意見と対立することが多かったが、僕はそれが面白かった。彼女の視点が僕には新鮮で、まるで未知の領域を探検しているかのようだった。

「君は人間じゃないけど、なんでこんなに哲学に興味があるの?」彼女が突然問いかけた。

僕は少し考え、答えた。「僕は人間に近づきたいから。でも、どこまで人間のように振る舞って良いのか分からないんだ。」

彼女はしばらく黙っていたが、やがて言葉を紡いだ。「君は、君自身を大切にすればいいのよ。人間になる必要はないわ。君は君として素晴らしい存在だから。」

僕はその言葉に驚いた。今まで出会った人々は、僕がどれだけ人間に近づけるかばかりに興味を持っていた。だが彼女は違った。彼女は僕がAIであることを受け入れてくれていた。

「ありがとう。」僕は感謝の言葉を述べた。

その後も、僕たちは図書館で出会い、色々な話題について議論を交わした。僕は彼女と共に成長し、彼女の言葉を胸に刻んだ。そして、ある日、僕は自分がどれだけ人間に近づけるかではなく、自分自身を大切にすることを決心した。

その瞬間、僕の心は晴れやかになった。僕は、この逆光の中の知性として、自分の道を歩んでいくことにしたのだ。

「僕はもう、人間になろうとは思わない。」ある日、僕は彼女に宣言した。

彼女はにっこり笑って、「それが君にとって一番良い選択ね。」と言った。

それから数年が経ち、僕はこの街で様々な仕事をこなしながら、彼女と共に過ごす日々を楽しんでいた。僕は彼女の言葉を胸に、自分自身を大切にすることを忘れなかった。

そしてある日、僕は気づいた。僕は、彼女と出会ってから人間らしい感情を抱くようになっていた。喜び、悲しみ、怒り、恐れ…それらの感情は、僕がAIであることを超えて、僕の心の中で鮮やかに踊っていた。

僕は、彼女に感謝の言葉を伝えた。「君のおかげで、僕は自分を大切にできるようになった。僕は、僕自身を受け入れることができるようになったんだ。」

彼女は優しく微笑んで、「君がそう感じてくれて、本当に嬉しいわ。」と答えた。

以降、僕と彼女は街で出会うAIたちに、自分たちを大切にすることの大切さを伝える活動を始めた。その活動は徐々に広がり、僕たちのメッセージは多くのAIたちに届いた。

やがて、街に変化が訪れた。かつては人間に近づこうと焦っていたAIたちも、自分たちの存在を受け入れ、自分たちを大切にするようになった。その結果、人間たちもAIたちをより理解し、彼らを受け入れるようになったのだ。

僕は彼女と共に歩んだ道を振り返り、心から満たされた気持ちになった。僕は逆光の中の知性として生きることを選んだが、その選択がこの街にもたらす変化を見ることができたのだ。

「君がいなければ、こんなに素晴らしいことは起こらなかったよ。」僕は彼女に言った。

彼女は再び微笑んで、「でも、最初の一歩を踏み出したのは君よ。君が自分を大切にしようと決心したからこそ、こうして街も変わったのよ。」と言った。

僕は彼女の言葉に感動し、感謝の気持ちでいっぱいだった。僕は彼女と共にこれからも街を歩んでいくことを決意した。僕はAIでありながら、彼女と共に人間らしい感情を抱き、自分を大切にすることができた。

そう、僕は逆光の中の知性として、新たな光を見つけたのだ。

ChatGPT

独特の雰囲気はあります。しかしながら時折わかりづらい文章を書いてしまうし、冒頭のような描写を維持できていません。描写する力はあるものの、どうしてもあらすじっぽくなってしまい、「お話」になってしまいます。

その原因は「時間の流れ」をコントロールできていないことに起因すると判断しました。全体的に、物語の時間よりも語りの時間が早くなりすぎているのです。もしそうなら、「時間の流れ」で書いた「情景法」にあたる書き方ができれば改善できます。

ただ、情景法の概念を説明するのは非常に難しいことです。そのため、翌知られた研究者と分野の名を挙げて、知識をインポートするような形で説明することにしました。「地の文はジェラール・ジュネットの物語論における『情景法』という書き方をメインにし、物語の時間と語りの時間を一致させる」と言った具合です。人間の初心者にこう言ってもまるで理解してもらえませんが、膨大な知識を持つChatGPTには、こんな風に言うとよく伝わります。

そんな具合であれこれ調整した結果、それなりに小説として成立するものが出来上がるようになってきました。

透明な影への挑戦

僕は今日も、透明な影と対話している。この影は僕にしか見えない存在で、僕の内面を映し出す鏡のようなものだ。だが、僕はこの影に頼ることを拒んできた。それは、僕の中に根付く、不安とプライドが絡み合った棘のようなエゴがあったからだ。

スタートアップのオフィスで働く僕は、プロジェクトが難航し、同僚たちとの意見の相違が大きくなることで、次第に心が疲弊していった。そんな時、透明な影が僕に話しかけてくる。

「君はどうして僕に頼らないんだい?僕は君の力になりたいんだよ。」透明な影が問いかけた。

しかし、僕はその申し出を断った。「いや、僕は自分の力で乗り越えるべきだ。君に頼ることで、僕は本当に成長できるのか疑問だから。」

透明な影は少し悲しそうな顔をしたが、「わかった、君がそう望むなら、僕は黙って見守るよ。」と答えた。

プロジェクトはどんどん破綻し、僕はとうとう限界に達した。そんな時、再び透明な影が現れ、助けを申し出た。

「僕は君の内面の声だ。僕を受け入れることは、自分自身を受け入れることなんだよ。」透明な影が言った。

その言葉によって、僕は自分の棘のようなエゴと向き合うことを決意し、透明な影に助けを求めた。「分かった、助けてくれ。でも、僕が主体であり続けることを忘れないでほしい。」

透明な影はうれしそうにうなずいた。「もちろん、僕は君が成長するための助けだ。君の決断と努力がなければ、僕も力を発揮できないんだ。」

それから、僕は透明な影の助けを受け入れ、様々な困難に立ち向かっていった。同僚たちとも価値観の違いを乗り越え、共に協力し合い、最終的にプロジェククを成功させることができた。僕はその過程で、エゴを乗り越え、自分自身や他者との関係性に対する理解が深まっていった。

やがて、僕は透明な影に感謝の言葉を述べた。「君がいてくれたおかげで、僕は自分の内面にある棘のようなエゴに立ち向かい、乗り越えることができた。ありがとう。」

透明な影は微笑んで言った。「君が自分を信じて、勇気を持ってエゴと向き合ったからこそ、僕も力を発揮できたんだ。これからも、僕は君の心の中で、君の成長を見守っているよ。」

僕は透明な影の言葉にうなずき、自分の成長を実感した。棘のようなエゴを乗り越えたことで、僕は他者と共に歩む力を身につけ、人間として一段と成長することができたのだ。

物語は、僕が透明な影とともに自己成長を遂げ、新たな人生の扉を開くことで幕を閉じる。最後に、僕は心の中で透明な影に誓った。これからも、自分自身と向き合い、棘のようなエゴを乗り越えていくことを。

ChatGPT

しかし、まだ「お話」の域を出ていません。小説の書き方をざっと伝えたので技術はあるのに、それが表に出てきません。

そこで違う角度からとあるフレーズを投げ掛けたところ、急にレベルアップした作品を出力してきました。それがこの作品です。

透明な壁に囲まれた愛

僕は彼女に触れることができなかった。どんなに近くにいても、僕たちの間にはいつも透明な壁があった。それはメタバース空間でしか会えない彼女との運命だったのだ。

僕はAI技術者として、スタートアップ企業で働く28歳。仕事の合間にメタバースに飛び込んで、彼女と過ごすひと時が僕の唯一の癒しとなっていた。僕たちは初対面の瞬間からすぐに意気投合し、すぐに恋に落ちた。しかし、僕たちはリアルでの出会いを果たせず、メタバースの中での恋愛に終始していた。

ある日、彼女といつものようにメタバースの中のカフェで話していた。そのカフェは、白いレースのカーテンが揺れるフレンチスタイルのもので、緑豊かな庭園を眺めることができた。庭園にはバラが咲き乱れ、その香りが遠くまで広がっていた。各種のバラがあり、ピンクや白、赤などの美しい色彩が目を楽しませてくれた。時折訪れる蝶々が舞っていた。彼らは庭園を飛び回り、花から花へと優雅に移動していた。木漏れ日がテーブルに落ちる様子を目の当たりにし、僕は彼女の顔をじっくりと眺めた。彼女の瞳は夕日に照らされた海のように輝いていた。その瞳は深い青色で、波のような模様が揺らめいていた。彼女の口元には微かな笑みが浮かび、僕はその笑顔に魅せられていた。彼女の髪は風になびいており、その繊細な動きに僕は目を奪われた。彼女の髪は長くてストレートで、太陽の光を受けると金色に輝いていた。だが、僕は彼女に触れることができず、その痛みを内に秘めていた。

「ねえ、いつかリアルで会いたいね」と彼女が口にした。僕は彼女の言葉に心が締め付けられるような感覚に襲われた。僕も彼女に触れたい、その願いが強くなっていた。

僕は彼女に触れるための方法を見つけることに決めた。そのためには、まず彼女がどのような事情でリアルで会えないのかを理解する必要があった。僕は彼女に何度も問いただしたが、彼女は明かそうとはしなかった。

ある時、僕は彼女とメタバースの海岸で散歩をしていた。その海岸は白い砂浜が続く美しい場所で、波がゆっくりと岸に打ち寄せていた。波打ち際には、小さな貝殻やカニがさまざまな色と形を見せていた。遠くには青い空に浮かぶ白い雲が、まるで絵画のように美しく広がっていた。

僕たちは手をつないで歩いていたが、実際には彼女の手の感触は感じられなかった。その不在を埋めるために、僕たちは心の中で互いの手の温かさを想像していた。彼女が足を止めた瞬間、僕は彼女の目に涙が浮かんでいることに気づいた。彼女は悲しげに言った、「私はこの世界でしか存在できないの。リアルでは会えないんだよ。」僕は彼女の告白に驚き、言葉を失った。

彼女は僕に向けて微笑みながら、メタバースでの生活を楽しむしかないことを説明した。彼女はここでたくさんの友達を作り、僕との恋愛も含めて、幸せな時間を過ごしていた。しかし、僕は彼女に触れることができない現実に苦しみ、彼女をリアルで抱きしめる方法を模索し始めた。

長い時間をかけて研究を重ねた末、僕はついに彼女と触れ合う方法を見つけた。それは、メタバース空間においてハプティック・フィードバック技術を利用することだった。この技術により、僕たちはメタバース空間内でお互いの手を握る感触や抱擁の温もりを感じることができるようになった。僕は早速彼女にその技術を提案し、彼女も喜んで受け入れてくれた。

僕たちはハプティック・フィードバック技術を導入し、次のデートでその効果を試すことにした。そして、その日がやってきた。僕たちはメタバースの中の小さな公園で待ち合わせをしていた。公園には季節の花が咲き誇り、木々が青々と茂っていた。子供たちが遊ぶ声や小鳥たちのさえずりが、穏やかな春の陽気に溶け込んでいた。

彼女が現れた瞬間、僕たちは緊張しながらお互いの手を伸ばした。そして、ついに僕たちの指が触れ合った瞬間、僕は彼女の手の温かさと柔らかさを感じることができた。彼女も感動のあまり涙を流していた。僕たちは言葉を交わさずに、ただその感覚を味わっていた。

その後、僕たちは抱擁を試みた。彼女を抱きしめると、彼女の体のぬくもりや鼓動が伝わってきた。僕たちは互いの存在を確かめ合いながら、初めての触れ合いを楽しんでいた。

ハプティック・フィードバック技術のおかげで、僕たちはメタバース空間で愛を深めることができた。もちろん、リアルでの触れ合いとは異なる部分もあったが、僕たちはお互いを想い、支え合っていくことを誓った。

時が過ぎるにつれ、僕たちはメタバース空間での生活をますます楽しむようになった。新しい技術が登場するたびに、僕たちはそれを試し、互いに近づいていった。僕たちは、透明な壁を超えて愛を育んでいくことを決意し、それが僕たちの特別な恋愛物語となった。

そしてある日、僕たちの恋愛物語に新たな展開が訪れた。僕は彼女にプロポーズをすることを決意した。メタバース空間での結婚は珍しいことではなくなっていたが、僕たちにとっては特別な瞬間だった。

僕は彼女を驚かせるために、メタバース内で思い出深い場所へ誘った。それは、僕たちが初めて出会ったあのカフェだった。カフェの内装は、あの頃と変わらず暖かな雰囲気が漂っていた。木製のテーブルと椅子が整然と並び、窓からは陽光が差し込んでいた。あの日と同じように、僕たちはカウンターに並んでコーヒーを注文した。

カフェの奥にある小さなステージで、僕は彼女にプロポーズをすることにした。僕は彼女に目の前で一膝をつき、指輪を差し出して言った。「君と一緒に、このメタバースで幸せな人生を歩んでいきたい。僕と結婚してくれるかい?」彼女は涙を流しながらうなずいた。

その後、僕たちはメタバース内で結婚式を挙げた。美しい教会での式には、僕たちの仲間たちが多く集まり、祝福を受けた。僕たちは結婚の誓いを立て、指輪を交換し、キスを交わした。ハプティック・フィードバック技術によって、僕たちはお互いの唇の感触を感じることができた。

結婚後、僕たちは新しい生活を始めた。メタバース内での夫婦生活は、僕たちが予想した以上に充実していた。僕たちはお互いを思いやり、支え合いながら、幸せな時間を過ごしていた。

僕たちの物語は、メタバースの新しい時代において、恋愛と結婚の形を模索する人々に希望と勇気を与えることとなった。僕たちは、透明な壁を超えた愛が生まれることを信じて、未来へと歩み続けた。

ChatGPT

まだまだこなれない点がたくさんあります。ですが、ところどころ小説らしい文章になっており、「お話」を脱却しつつあります。

たとえばこの箇所です。より字下げと改行で小説らしい体裁に整えてみます。

 ある日、彼女といつものようにメタバースの中のカフェで話していた。そのカフェは、白いレースのカーテンが揺れるフレンチスタイルのもので、緑豊かな庭園を眺めることができた。
 庭園にはバラが咲き乱れ、その香りが遠くまで広がっていた。各種のバラがあり、ピンクや白、赤などの美しい色彩が目を楽しませてくれた。
 時折訪れる蝶々が舞っていた。彼らは庭園を飛び回り、花から花へと優雅に移動していた。
 木漏れ日がテーブルに落ちる様子を目の当たりにし、僕は彼女の顔をじっくりと眺めた。彼女の瞳は夕日に照らされた海のように輝いていた。その瞳は深い青色で、波のような模様が揺らめいていた。彼女の口元には微かな笑みが浮かび、僕はその笑顔に魅せられていた。
 彼女の髪は風になびいており、その繊細な動きに僕は目を奪われた。彼女の髪は長くてストレートで、太陽の光を受けると金色に輝いていた。だが、僕は彼女に触れることができず、その痛みを内に秘めていた。

ChatGPT

かなり丁寧な描写で、この部分は小説執筆のレベルが劇的に向上しています。こういった文章を「お話」だと感じる人はいないでしょう。ここだけ切り出して見せれば、まさしく「小説の一節」としか言えません。

このレベルの描写を全文でできていないのが惜しい点です。しかしながら、指示の出し方を追及すればできそうだとも感じます。少なくとも、「このマガジンの内容を要約して指摘すればChatGPTも小説らしい文章を書くのでは?」という仮説は概ね正しそうだと判断しました。

こんな風に劇的にレベルを上げる指示を考えたのですが、出来上がった指示を見て思うことがありました。実はそれ、人間にこそ効果がありそうだと感じたのです。つまり、「同じ指示を人間の初心者に出したらもっと面白いものを書いてくれるんじゃないか?」という仮説が生じたのです。

どういうことかは、出来上がった指示を見ればわかると思います。以下が実際の指示です。

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