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かつて人間には 三つの宝物があった

☆photopos-2445  2021.5.18

かつて人間には
三つの宝物があった

からだと
こころと
精神(霊)である

けれどやがて人間は
精神(霊)をなくして
からだとこころだけで
生きるようになった

そしていまでは
こころをなくして
からだだけで
生きるようになり

そのからだからも
たいせつな知恵の宝物を
投げ捨てようとしている

知恵のないからだだけになった人間は
こんどは考えることを
機械にしてしまおうとしている

考えない
からだだけの人間は
もう別の存在に
なってしまうのかもしれない

かつて昼間に灯りを点して
人間を探して街を歩いた禅者がいたが
どうしても見つけることはできなかった
そのかつての人間にも
まだこころはあったのだろうが

※愛媛県久万高原町・面河渓にて

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