見出し画像

Pet GrotesqueとKaty J Pearson ー友達の友達と最近の興味とDan Careyー

ここまでのPet Grotesque


誰だかよく知っているわけではないけれど、よく見かけるからなんとなく知っている、そんな人っている。駅やコンビニ、友達の友達、隣のクラスのやつ、スタジアムのカメラに抜かれる会長の隣にいる人、僕にとってのPet Grotesque。

Pet GrotesqueことCallum Armstrong、Slow Danceのコンピ(たびたび話題にしちゃうオレンジ色した19年)に入っていてGoat GirlのサポートメンバーでTiñaのアー写に写る。つまりはサウス・ロンドンのあの周辺の人で、よく見かけるからなんとなく知っているってずっとそんな状態だった。


2020年に出したこの曲、ドリームポップ風味でblack marbleでTiñaって雰囲気で好きだったな。


2022年のPet Grotesque, i'm with stupid

そんな感じでなんとなく知った気になっていたけれど、新しいアルバム聞いてびっくりした。おいおいPet Grotesqueこんなキワキワを攻めて来る人だったのかと。持ち前の優しく丸い感じはそのままに短く不穏でぶつ切れで、断片でイメージを形作るようなDean BluntやMica LeviのGood Sad Happy Badみたいなスタイルのアルバム、こんなになっているなんて。

実のところこの変化は去年のアルバム GOOD EGG 2からだったみたいなんだけど(このアルバム見逃してた)この感じ好きだな。こういう変遷や発見があるから、友達の友達はやっぱり気が合うみたいなそんな状態にまた入ってしまう(そして再びオレンジのSlow Danceのコンピに戻る)。

にしてもPet Grotesque、Katy J Pearsonのリミックスまでしてるじゃないか。やっぱり何かしら感じ入るものが……と、ここから強引にKaty J Pearsonの話をする。


2022年のKaty J Pearson, Sound of the Morning


7月に出るKaty J Pearsonの新しいアルバム楽しみに待っているけど、今度のアルバムのプロデューサーDan CareyとAli Chantの二人なんだよね。

Dan Careyは言わずもがな(といいつつ言う。Speedy WundergroundのDan Carey、近頃のメディアのイメージがBC,NRやblack midi、Squidに固定されてしまっている感じになっているんじゃないかって思うこともあるけれど、最近はもっと違う部分に興味を持っているんじゃないかってそんな気もする今日この頃)。

Ali ChantはYard Actのデビューアルバムのプロデュサーで、Katy J PearsonはYard Actと仲がいいっぽいのでその縁でなのかなと思ったりもする。それこそリミックスしていたりもするし(ついでに言うとDrug Store Romeosも一緒にやっている)。

これめっちゃ格好良かった。

Yard Act and Katy J Pearson perform "Miracle" for The Line of Best Fit at End of the Road Festival

Yard ActがリミックスしたKaty J Pearsonの曲のライヴヴァージョン? なんか複雑なことになっているけど、とにかくひたすらに格好いい。

馴れ合いになっちゃうのは良くないけどこうやって縁が出来て影響を受けてその輪がどんどん広がっていくのはワクワクする。
一緒にやろうと思うのは少なからずお互いに惹かれるものがあるからなんだろうし、聞いているこっちもこういう感性好きだなってなるし。そうやって聞く音楽が広がってこの流れってなんなんだろうなって考えたり出来るから楽しい。

Katy J Pearsonの最近出したこの曲はちょっとWet Legみたいな感じもするし、そういうことなのか?と勝手にメッセージを受け取ったりもするような初夏(Wet LegのアルバムのプロデュースもDan Careyだしなにやら流れが見えるような気もする)。


この曲 Alligator はDan Careyのスタジオで一緒に書いたらしく、Danが自らがベースを弾いて、Speedy WundergroundからアルバムをリリースしたHoneyglazeのYuriがドラムを叩くという布陣だからなおさらそう。繋がって影響受けて変わってく、ポップミュージックのこういう部分が好き。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?