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中学の美術の授業の思い出

26歳無職である。

中学の美術の授業で褒められた思い出がある。

その授業では、

①自分の手首から先の型をとり、石膏像にする

②その石膏像に色を塗る

③A4くらいの蓋のない箱に設置する

④設置した周りのスペースに好きなものを貼ったり、散りばめたりする

という作品作りがあった。

③まではみんな同じ工程だが、④が完全に自由であった。

作品例としては、好きな雑誌の切り抜きであったり、100均のミニチュアだったり、お菓子のパッケージ等を使っていた気がする。平面というよりは立体物を散りばめていた人が多かった。

一方私は、当時好きな雑誌は無かったし、金をかけるのは粋じゃないと思っていた。本当のことを白状すると、金が無かった。

また、発想とユーモアで勝負したいという気合いがあった。当時から承認欲求がつよつよだったのである。

どうやら皆は、それぞれが様々な種類のデコレーションを散りばめているようであった。

そこで私はその裏をかき、一種類で攻めようと思った。
また、立体物を散りばめる傾向にあったので、平面で攻めることにした。

その結果、厚紙にアザラシをたくさん描き、それを切り抜いて石膏像の周りにまとわりつかせるという作品を作成した。

明らかに浮いている作品ができたと思った。

そのせいか、友達から褒められることはなかったが、美術の先生に、「将来大物になるよ」と言われたのは覚えている。

テストや勉強とは違い、自分の発想を褒められると言う経験は普段できないので、かなり嬉しかったことを今でも思い出せる。

もう名前も忘れてしまった先生、お元気でしょうか。

私はこの歳になってもまだ、正社員となったことがないまま無職として過ごしています。

残念ながら大物にはなっておりませんが、一応幸せには暮らしています。


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