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上位運動ニューロン障害と運動麻痺

上位運動ニューロンとは?

上位運動ニューロンが障害されるとどんな障害が出現しますか?

はじめまして、脳外臨床大学校の作業療法士の山本です。

このサイトでは、脳卒中のリハビリに関わる、
作業療法士・理学療法士・言語聴覚士に向けて
臨床で使えるのニューロリハビリと題して
脳の知識を臨床に使えるレベルに変換してお伝えしたいと思います。

*今回の有料内容は 脳外臨床大学校にて開催しました
60分間のZOOMセミナーの録画となっております。
YouTubeにて一部を公開していますので参考にしてください。

オンラインサロン 脳外臨床大学校では1980円〜毎月開催されるセミナーが
無料で視聴可能です。是非これを機にご入会ください。

まずは運動ニューロンから考えていきましょう!

運動ニューロンは骨格筋を支配する神経です。
つまり、障害されると骨格筋に影響が及ぶわけですが
それ以外の筋肉には影響が及びません。

運動ニューロンが支配している骨格筋とは?

当たり前のことですが、運動麻痺を呈した患者様が心臓が止まったり、内臓が麻痺しない理由は、運動ニューロンの支配はではないからであり、
逆に、運動麻痺の患者様の問題点は、随意運動障害であり、
骨格筋のアプローチは随意的でなければいけないことも明確になります!

上位運動ニューロンの役割とは?

では、上位運動ニューロンは、
骨格筋に対してどんなことをしているのでしょうか?

1つ目は運動の発現です。
骨格筋を支配しているわけですから、骨格筋を働かす必要があります。
前角からα運動ニューロンを使って錐外筋(アクチン・ミオシン)を収縮させすわけですが、これが随意運動となるわけです。

α運動ニューロンと弛緩の関係

α運動ニューロンは、筋肉の張りをコントロールしています。
ですので上記に述べた通り筋収縮に関わるため、障害されてしまうと
随意運動ができない運動麻痺が起こるわけですが、
筋の張りは別名筋緊張ともいい、筋緊張もこのα運動ニューロンの働きで
張力を変化させています。

つまり、このα運動ニューロンが働かないと・・・張力が低下しています現象が起こります。このことを、弛緩と呼びます。

そして、このα運動ニューロンを働かせているのが上位運動ニューロンであるため、上位運動ニューロンが障害されると運動の発現が障害されます
①運動麻痺
②異常筋緊張(弛緩)の2つが出現する仕組みとなっています。

上位運動ニューロンと反射抑制の関係とは?

上位運動ニューロン2つ目の役割が反射の抑制です。
臨床現場で病的反射を見る機会がありますよね?
*私の時代はよく評価していました・・・。

病的反射が出現していると、上位運動ニューロンが障害されているという結果になることからも分かるように、反射を抑制しているのも上位運動ニューロンです。

随意運動と反射は正反対にあると言っても過言ではないですよね。
・脳を使って自分の意思のものに行う運動:随意運動
・脊髄を介して(脳には行かない)脊髄レベルで不随意に起こる運動:反射

つまり、随意的に行うには勝手に起こる運動(反射)は抑制しないといけません。
肘伸展の随意運動を行なった際に、
上腕二頭筋に伸長反射が起こったら困りますよね!

このように、反射が起こらないようにしているのも
上位運動ニューロンだと言えます。

今回のセミナーでは、このこのように上位運動ニューロンの役割を分かりやすき説明するとともに、上位運動ニューロンが障害されてしまうとADLでどんな影響が起こるのか?などの臨床視点もお伝えします。是非ご参加ください。

セミナー案内

【テーマ】
上位運動ニューロン障害と運動麻痺
【日時】
ZOOMライブセミナー (見逃し配信はありません)
2023年4月7日(金) 20:00〜21:30
【定員】
50名限定
【講師】
脳外臨床研究会&大学校 作業療法士 山本秀一朗
【申し込み】
下記のサイトからお申し込みください

【講師紹介】

脳外臨床研究会&大学校 代表 作業療法士 山本秀一朗
<略歴>
2006年 作業療法士 合格
同年  急性期病院に入職
2010年 河内脳外勉強会 立ち上げ
2012年 脳外臨床研究会 立ち上げ
2015年 脳外臨床研究会 会長就任
同年  デイサービス立ち上げ
2016年 脳PROセラピスト協会立ち上げ
同年  株式会社 脳PLUS 立ち上げ
    脳卒中専門リハビリステーション開設
2017年 リハピラティス協会 代表就任
2019年 脳外臨床大学校 eラーニング設立

<専門>
・脳卒中専門作業療法士
・脳画像からの機能予測・神経生理学
・目標設定・目標達成スキル
・人材育成・コミュニティーの作成

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