見出し画像

無料コラム:社会に出て学んだこと

おはようございます🌞
理学療法士のシミーです。
今日は月2回の無料コラムです。

本日のテーマは『社会人になって学んだこと』です!

私は理学療法士として社会に出て11年が経過しようとしています。

まだまだ社会人としては若輩者ですが、それでも10年の中での経験や感じたこと、そこから学んだことをお伝えします。あくまでも私自身が考えることですので、「そういうこともあるんだー」という感じで受け取ってもらえればと思います。

私が社会人になって学んだこととは「生活の中には常に学びがある」ということです。

私の考えとして、人は常に学びの中で生きていると思っています。些細な出来事や出会いの中にも学びは必ずあるものです。

学びと一言でいっても幅が広いので人それぞれ思い描くことが違うと思います。私にとっての学びとは「自身の臨床に繋がる」ということです。患者様のフルリカバリーに繋がることが私にとっての学びです。

そういった学びを探すというよりは、見たことや感じたこと、経験したことがどのように患者様のフルリカバリーに繋がるのかなと考えることで学びを深めていくスタイルです。

これを実現するためには常に自身がアンテナを張っておくことが必要です。感度を上げる、感性を研ぎ澄ますという表現もするかもしれません。

最近私が学んだことを共有します。この日までに欲しいという買い物をしようとして「間に合うだろう」とたかを括っていて、いざ注文した時には必要な日には間に合わないということが判明しました。

時間やお金を短縮しようとしているにも関わらずそのための準備を怠りました。まだ大丈夫という思いがありギリギリまで行動を起こさないままで、重い腰を上げて動いた時には時既に遅しです。

患者様の治療のために必要なことを浅く考えた上(なんとかなるだろう)で臨むと、患者様にとってプラスにならないということです。完全に気の緩みがにじみ出てしまい60分という患者様の時間を無駄にしてしまう可能性があります。

欲しいものが間に合わなかったことは自分自身のことで、私自身が損をするだけなので自業自得なのですが、患者様の場合は患者様に被害が出てしまうので、もう一度気を引き締めなければというように捉えていきます。

また、対面で買い物をするときにスタッフの方が自己紹介をしてくれます。自己紹介一つとっても私自身の感じ方は同じではありません。
清潔感のある方が、きちんと相手の顔を見て、柔らかな表情で落ち着いて自身がどんな者であるのかを伝えてくれる方には好印象を持ちます。さらにその人の話を聞こうという気にもなります。

これは臨床に出て、初対面の患者様へ挨拶をするときに非常に役に立ちます。
患者様との信頼関係を築かなければリハビリテーションは成立しません。フルリカバリーを目指すのであれば尚更です。

第一印象というのは私たちが思っている以上に相手の評価をする上で占める割合が大きいのです。

メラビアンの法則というものを聞いたことがある方は多いと思います。
これは人への印象を決定づけるものとして持ち出される法則です。アメリカで活動する心理学者のアルバート・メラビアンという人が提唱したものです。
話をする際に相手に伝わる情報として、

・話の内容 7%

・声の大きさやトーン 38%

・見た目 55%

という割合になるのです。

患者様への印象づけとして第一に見た目、第二に声の大きさやトーンに気を配ることが信頼関係の構築への第一歩というわけです。
見た目がいいとか声の大きさやトーンといったものはどれがいいのかということは自分を俯瞰しても分かりにくいものです。
そこで、自身が自己紹介を受ける側に立った時にそういった目線で感じれるかということが重要になってきます。まずは自身が経験してそこからどのような印象づけがいいのかを試行錯誤する必要があります。

これを考えていく時には相手の仕草だけではなく、自分の内面にも意識を向けなければなりません。
自分がどんな状態でどんな気持ちでいる時にどのような自己紹介をされるとどんな印象を持つのか?ということを考えます。(決して相手の良し悪しを評価するわけではなく、あくまでも自分の臨床に繋げるために相手からいいところを盗もうとしているということです。)

私自身も社会に出た頃は、自己紹介を考えてしていたことはありませんでした。
しかし、患者様は入院して自分自身が良くなるのかどうかも不安な中で、若いセラピストが来て本当に大丈夫かなと思うことは多いのではないかと考えています。

そんな思いを少しでもしなくてもいいように自身の臨床力を鍛えるだけではなく、人間的にも信頼してもらえるようにならなければならないと感じるようになりました(これも社会に出てからの学びの一つです)。

長くなってしまいましたが、何気ない日常の一コマに臨床へのヒントが隠れていると思いながら生活していることが私にとっての学びです。
学生時代や新人時代にはそんなこと考えもしませんでしたが、たくさんの経験を積む中でたどり着いた現在の私の答えです。

もしかしたら10年後には違うことを言っているのかもしれませんがそのように変化していくことも重要です。
セラピストという職業で括ってもそれぞれの立場は十人十色です。皆が同じように考える必要はありませんが、自身のキャリアという観点から見ても日々の生活から学びを得ていくことは重要なことです。

11年前の養成校の卒業式でお世話になった先生から「学び続けなさい」と言われたことが今になってわかるようになってきました。これからも生涯現役のつもりで学びを深めていきます。

皆さんも今日からアンテナを張って過ごしてみてください。慣れないかもしれませんが、新しいアイディアや考えが浮かんでくるかもしれません。悩みの解決のヒントになるかもしれません。必ず自分にとっての学びが見つかるはずです。

抽象的な内容となりましたが、最後までご拝読ありがとうございました!

ここから先は

0字
このマガジンでは週2日、明日から臨床に活かせる新たな記事を皆様にお届けしています。 このblogは、臨床BATONと言って脳外臨床研究会メンバーが日頃から思っている臨床の悩みや発見を読者の皆様と共有し、さらに全国のセラピスト達とバトンを繋いで、一緒に学ぶ成長していくことを目指したblogです。そんな想いをもったメンバーが集まってblogを書いています。

臨床BATON 定期購読マガジン

¥500 / 月 初月無料

全国展開している脳外臨床研究会に所属するメンバー達が、『臨床で起こる悩み』『臨床での気づき』を読者の皆様と共有し、知識と臨床を結び付けたい…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?