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腰痛に対するアプローチ 

おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。493日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。

腰痛患者様に対してどのようにアプローチしたらいいかわからない、腰痛の基礎的なところから理解したい人。

「腰痛に対して、どこにどんな風にアプローチしていいかわからなう…。特殊な手技とか持ってないけど大丈夫かな…。」

こういった疑問にお答えします。

★はじめに

前回のブログでどのように治療ターゲットを考えるかについてお伝えしました。
腰痛を発生させる疾患は様々にありますが、疾患特有のものもあれば必ずしも
そうとは限らないこともあります。
この辺りが腰痛に対するアプローチの難しいところです。
臨床の中では、問診・触診・疾患からの想起などの多方面から判断していくことになりますが、最終的には治療してみた結果、変化があったかなかったが大きな判断
材料になります。
そこで今回は腰椎の各組織の中でも侵害受容器の機械的閾値が低い組織へのアプローチについてお伝えしていきます。

★腰痛の代表的な疾患についてのおさらい

腰痛へのアプローチをしていく上で、痛みをとっていくことは大事ですが、疾患特有の疼痛もあり、その場合は自然治癒することや場合によって刺激を入れない方が良いこともあるのでまずは代表的な疾患を簡単におさらいしていきましょう。

・腰部脊柱管狭窄症
神経を取り囲む、骨・靭帯・椎間板などが加齢とともに変形・変性し、神経を圧迫することによって疼痛やしびれ、間歇性跛行などが症状として現れます。
特徴として強い疼痛というよりも、しびれや間歇性跛行が代表的です。
レントゲンでは骨の変形は捉えることができますが、MRIで確認すると不整が明らかです。

・腰椎椎間板ヘルニア
腰部の椎骨と椎骨の間でクッションの役割を果たしている椎間板が変性し、組織の一部が飛び出すことを言います。
この時、飛び出した椎間板の一部が付近にある神経を圧迫し、腰や足に激しい痛みやしびれなどの症状を引き起こします。
脊柱管狭窄症と異なる部分は初期は激しい疼痛が出現します。
MRIでも脊柱管狭窄症と異なり局所的な髄節で所見が確認できます。

脊柱管狭窄症と腰椎椎間板ヘルニアは腰痛の中でも代表的な疾患で臨床場面でも
多く遭遇します。
加齢とともに徐々に変形・変性し、症状が出現する脊柱管狭窄症に対して、腰椎椎間板ヘルニアはある時に急性に発症します。
その為、ヘルニアの方は初期で炎症による強い疼痛が起こります。
そのタイミングで強い刺激を入れると疼痛を増強させる可能性があるので、これからお伝えしていくアプローチは避けた方が良いです。

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