
野球肩の基礎的理解について
おはようございます(^ ^)
本日も臨床BATONへお越し頂き、ありがとうございます。
325日目を担当するのは理学療法士のゆーすけです。
野球肩についてどんな評価・治療をしたらいいかよくわからない人
「野球肩ってどんな状態?…。なぜ痛めるの?…。」
こういった疑問にお答えします。
★はじめに
少年野球から高校野球、プロ選手、草野球のどの時期においても野球をしている中で遭遇しやすいのが野球肩だと思います。
ピッチャーは最も頻度として発生させやすいポジションですがその他のポジションでも発生することもあります。
痛くて投げれないという問題を解決するためにどのような評価・治療を考えていけばよいのかをお伝えしていきたいと思います。
★野球肩とは
野球の投球動作は、肩関節に大きいストレスを発生させると言われています。
中高生の野球投手では、年間26%から35%と非常に高い割合で投球肩・肘障害を発生すると報告されいます。
代表的な病態として
上方関節唇損傷(SLAP lesion)
SLAPはSuperior Labrum Anterior Posteriorの略で、Snyderが4つのタイプに分類して提唱した
病態です。関節唇とは臼蓋の周囲にある軟骨のひだのことで、特に情報の関節唇には上腕二頭筋の長頭腱が連続しているためにストレスを受けやすい部位と言えます。
腱板関節包面断裂
病態としては、インターナルインピンジメントというものが提唱されています。
インピンジメントとは衝突という意味で、関節内で腱板の内側と後上方関節唇が衝突して擦れ合うことで腱板断裂や関節唇損傷が生じるというものです。
投球動作中、上腕骨の軸が肩甲骨面の傾きと一致してしていると肩関節に無理がかからないとされています。しかし、肩甲骨や胸椎の動きが悪くなったり、腱板筋群の筋力が低下すると、上腕骨軸が肩甲骨面から外れてしまうことになります。前方関節包が引き伸ばされることで、上腕骨頭が前方へ偏位し、インターナルインピンジメントを引き起こすとされています。
上記の病態は代表的なものですが、そもそもなぜそのような状態を発生させるのか?
投球フォームの運動学的理解から紐解いていきましょう。
★投球動作
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