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なぜ、階段降段の獲得に苦労してしまうのか? ~臨床で見るべき3つのポイント~

脳外ブログ 臨床BATON

皆さんおはようございます🙇‍♂️本日も臨床BATONへお越しいただき、ありがとうございます。
119日目担当のジュニアことPT吉岡勇貴です。

はじめに

皆さんは臨床で階段昇降が出来ない人で悩まないですか?私自身階段昇降の獲得には難渋するケースがあり、特に降段で壁にぶつかるケースが多かったです。
また、股・膝関節疾患の方で歩行は独歩自立レベルであるにも関わらず階段降段が行えない状態の方は多くないですか?私自身TKA(人工膝関節置換術後)、THA(人工股関節置換術)、股関節ORIF等の術後の方で上記の状態になる事が多かったので、今回は階段降段に着目してお伝えさせて頂きます。

その時に私自身が降段獲得に向けて行っていた訓練の失敗体験を聞いて下さい。
★膝関節可動域は獲得出来ているが階段降段が出来ない患者様に対して参考可動域(またはTKAの場合は120°程度)で抵抗感があった事からこれが原因だと考え膝関節可動域訓練を続けたが一向に改善が見られなかった。

★階段降段には大腿四頭筋の遠心性収縮が必要だと考えており、支持側大腿四頭筋の遠心性収縮の筋力低下があったので筋力強化訓練を続けていました。これもまた著明な変化はなく降段獲得に繋がらなかった(時々上手く行くときもあったが、その時にはなぜ上手くいったのか分からなかった)

★階段降段の獲得が出来なければ、階段降段の練習を反復(ゆっくり降りる事が出来れば獲得できると思い取り組んでいました)すれば出来ると思っていたのですがこれもまた獲得には至りませんでした。

この失敗体験を元にまずは一度自分で意識的にやってみようとなりました。すると、今までとは違った視点で考える事ができました。


それが今回お話する階段降段を獲得する為に必要な3つの要素
①関節可動域②アライメント③意識
でお伝えしていきます。

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このマガジンでは今まで投稿してきた全ブログ168本が入った詰め合わせパックとなっています。 このblogは、臨床BATONと言って脳外臨床研究会メンバーが日頃から思っている臨床の悩みや発見を読者の皆様と共有し、さらに全国のセラピスト達とバトンを繋いで、一緒に学ぶ成長していくことを目指したblogです。そんな想いをもったメンバーが集まってblogを書いています。

全国展開している脳外臨床研究会に所属するメンバー達が、『臨床で起こる悩み』『臨床での気づき』を読者の皆様と共有し、また知識を繋げていきたい…

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