
作業療法士が運動麻痺によって生じる動作の改善を目指す ~書字動作を改善するためのポイントと工夫~
皆さん、おはようございます!
本日も臨床BATONへお越しいただき、ありがとうございます!!!
回復期リハ病棟で働いている作業療法士の『よっしー』です。
まず皆さんへの感謝の言葉をさせて頂きます!!
これからも宜しくお願いします!!
☆はじめに
僕のブログでは、臨床で出会った患者様を通して『環境』・『行動』での視点から介入したことを中心にお伝えさせて頂いています!
少しでも、ブログを読んで頂いているセラピストの皆さんやその先の担当患者様への介入のきっかけになってもらえると嬉しいです😆
前回の僕のブログでは、『包丁動作』について、いくつかのアイデアを提案させてもらっているので、良かったら是非見てください!!
今回は『書字動作の再獲得に向けたリハビリ内容の動作指導や工夫』についてお伝えしたいと思います!!
僕は回復期リハ病棟で働いていて、入棟されてきた患者様より『運動麻痺』による影響で利き手の動かしにくさを主訴として聴くことがありますが、皆さんも同じではないでしょうか??
そして、利き手の動かしにくさを訴えられる具体的な動作として、『書字動作』『箸動作』『包丁動作』などが挙げられると思います!
作業療法士として『書字動作』獲得に向けて、どのようなActivity活動を実施したり、どのような介入や工夫を行いながら臨床にあたっているのかを提案したいと思います!
また、書字動作に必要となる手の機能が『箸動作』と関連することもあるため、『箸動作』の獲得にも繋がるヒントにも応用出来る内容になっています!
是非、書字動作獲得に悩んでいる皆さんや作業療法士として治療プログラムの引き出しを増やしたい皆さんにお届けしたい内容となっています!!
☆書字動作に必要な要素とは
まず書字動作を再獲得するために、書字を行うための手の特徴について考える必要があると考えています。
書字動作は『両手動作』という視点から構成要素が考えられ、左右別々の役割を担った構成要素が挙げられます。
『字を書くために必要な2つの要素』には、
①利き手=『道具を持って操作するための操作側』の役割
②非利き手=『紙を押さえる・安定させるための支持側(固定側)』の役割
があります。
このことから、片麻痺患者様は利き手の運動麻痺や筋緊張異常などの症状により麻痺側手となることで、本来の動作や役割を担うことを阻害されてしまいます。
例えば、利き手が重度の麻痺側手となることで利き手交換や環境設定が必要となったり、非利き手が麻痺側手となることで紙を押さえることが出来なくなったりします。
つまり、『道具を持って操作する操作側』と『紙を押さえる・安定させるための支持側』のどちらに問題が生じて、動作困難を引き起こしているのかを評価する必要があります!
加えて、もし『道具を持って操作する操作側』が麻痺側となっているのであれば、僕たちセラピストが運動麻痺(骨格筋が随意運動として収縮することが可能であるか)を中心とした機能面を評価する必要があります!!
なぜなら、麻痺側手で書字を行うことを目指すのか、それとも利き手交換を選択する必要があるのかを検討するためです!
そこで、今回は麻痺側手が『道具を持って操作する操作側』である片麻痺患者様を想定して、『操作側に対する介入』について考えてみたいと思います!
作業療法士が運動麻痺によって生じる動作の改善を目指す ~書字動作を改善するためのポイントと工夫~
100円

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