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記憶障害の深掘り:記憶障害がもたらす生活への影響とは⁇

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…

「記憶障害が生活にもたらす影響について」について説明します。

記憶障害とは⁇

記憶障害は、物忘れなどの老化に伴う認知症とは異なり、高次脳機能障害として分類されています。

主に、頭部外傷、脳血管障害、脳炎、低酸素脳症などによって起こりますが、頭部外傷後の高次脳機能障害では58.8%に認めたと報告があります。

比較的出現率の高い高次脳機能障害である「記憶障害」の知識を身に付けていきましょう。

生活障害としての記憶障害

記憶障害で起こりうる問題として…

☑︎ 数分前に自分が言ったことを忘れて同じことを言う
☑︎ 自分のしたことを忘れる
☑︎ ものを置き忘れて失くす
☑︎ 会話や会議の中で言われたことや話し合いの経過を忘れるため会話がチグハグになる
☑︎ 一度決まったことを蒸し返す
☑︎ 約束が守れず、仕事が実行できない
☑︎ 次にやるべきことを思い出せないために適切な行動を取ることができない

などがあげられます。

これらは、外見状は問題なく見えず、周りに記憶障害だと理解されず、トラブルになったり、本人の性格的な問題ややる気の問題と誤解される場合があります。

しかし、発症直後は身体面に関心が向きやすく、入院中では保護された環境のため問題が顕在化しないため、退院後にその問題が浮き彫りになっていきます。

記憶障害の評価として、神経心理学的検査も重要ですが、行動観察、障害認識のチェックも重要です。

今回は、生活障害という側面を考え、神経心理学的検査は下記のリンク、行動観察と障害認識のチェックについて説明します。

□ 日常生活の問題に近い神経心理学的検査

行動観察

生活場面での問題を捉えるには行動観察を行うことが望ましいです。

一例として、医療機関での評価を想定した行動観察のチェックリストを以下に示します。

記憶障害のリハビリテーション -その具体的方法- 綿森ら

このチェックリストは、上記でも紹介しているRBMTの成績の間には関連が確認されており、外来患者の場合は家族に記憶日誌を記載してもらうことも望ましいです。

障害認識

記憶障害に伴う問題の1つが、障害認識の低さです。

この問題を確認するために日常記憶チェックリスト(EMS)があります。

記憶障害のリハビリテーション -その具体的方法- 綿森ら

るEMSは日常生活で起こりうる問題について…

☑︎ 全く問題ない:0点
☑︎ 時々ある:1点
☑︎ よくある:2点
☑︎ 常にある:3点

の4段階で評価します。

当事者、家族、セラピストの3者の評価を突き合わせることで問題を明らかにすることができます。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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