足の突っ張りは歩き方で変わる
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「歩行時に麻痺側下肢が突っ張る原因と対策」について説明します。
足の突っ張りは頑張ってる証拠
脳卒中後は、運動麻痺の影響で麻痺側が動かし難くなります。
その為、歩く際に本来働くべき筋活動が乏しくなり、関節を固定する筋肉が過活動を起こし、筋肉が常に頑張っている状態になります。
この頑張っている筋肉を使いすぎる為に、疲労物質が溜まり、血流不良を起こし、筋肉が固まっていきます。
これが、麻痺側下肢が突っ張る原因です。
突っ張りに関しては、マッサージやストレッチで解消されますが、筋肉が頑張ってしまっているのは変わらないので、また硬くなってしまいます。
この無限ループから抜け出す為には…
「使えていない筋肉を活動させる」が必要です。
麻痺側に体重を乗せる時は踵に乗せるべし
人間の脳は非常に優秀なので、身体の動かし難い部分は極力使わないように勝手に修正してくれます。
例えば…
寝違えて首が痛くなったら、首ではなく、身体を回すなど、考えなくでも無意識に代償手段を覚えることが出来ます。
その為…
片麻痺の方は、歩行の際に麻痺側の筋肉が活動し難い為、筋肉を極力使わない方法を選択します。
その方法が、膝を過剰に伸ばして膝をロックする方法です。
この姿勢はつま先に体重を乗せ、膝関節は伸ばし、上半身は前方に傾けた姿勢を取るので、筋活動は極力使わずに麻痺側に体重を乗せることが出来ます。
しかし、この方法で歩行を行うと膝を伸ばす筋肉や、つま先立ちをする時に活動する筋肉が過剰に働きます。
その結果…
疲労物質が溜まり、血流不良を起こし、筋肉が固まっていきます。
それを防ぐ為に…
意図的に踵に体重を乗せる
これだけでも、本来支える時に活動すべきお尻や体幹の筋肉が活動します。
歩くとき、無理に踵から付ける必要はないので、床に足裏が接地した際に、踵に乗せてから降り出すだけで、活動すべき筋肉は働いてくれます。
ぜひ、実践していきましょう!
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