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反張膝を読み解く「荷重応答期におけるback kneeの考察」

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
歩行時に生じる荷重応答期の膝関節過伸展(back knee)の考察」について説明します。

はじめに

反張膝は…

本来支える為に必要な身体の動かし方が出来ない結果、代償として、痙性麻痺が出現したり、反張膝と呼ばれる「筋活動ではなく、骨と靭帯でロックした支持」が起きると考えられる。

その中で、脳卒中発症から身体が思うように動かせなくなり、関節固定の感覚を使って支える結果、反張膝が慢性化します。

そこを踏まえて、反張膝のバイオメカニクス的な原因を説明していきます。

荷重応答期の膝関節下伸展の原因4選

結論から言うと…

☑︎ 大腿四頭筋の筋力低下
☑︎ 下腿三頭筋の過緊張
☑︎ 足関節の背屈制限
☑︎ 股関節の伸展制限

この4つが代表的な問題点となります。

一つずつ説明していきます。

原因1:大腿四頭筋の筋力低下

荷重応答期での膝関節は「軽度屈曲位」になります。

これは「IC(踵応答期)の衝撃緩衝」のために膝関節屈曲が必要になります。

その際に膝関節屈曲モーメントに対する拮抗筋である「大腿四頭筋」の筋力が重要になります。

つまり…

「大腿四頭筋の筋力低下では、膝関節屈曲モーメントに対して耐えることができないため、膝折れを防止するために膝関節を過伸展させる(反張膝)ことで支えている」と考察できます。

原因2:下腿三頭筋の過緊張

下腿三頭筋の過緊張では「荷重応答期で下腿が前方に移動しない現象」が起きます。

下腿が前方移動できないことで「足関節背屈」が得られず、重心が前方に移動するのに対して「膝関節が後方に取り残される」結果、膝関節の過伸展が起きます。

原因3:足関節の背屈制限

こちらも原因2と同様で「下腿の前方移動が起きないことで膝関節が後方に取り残される」結果、膝関節の過伸展が起きます。

原因4:股関節の伸展制限

本来の正常歩行(IC〜RL)では「股関節伸展/足関節背屈」が必要になります。

それに対して、股関節の伸展制限がある場合は、骨盤が前方に移動できません。

その結果、「体幹だけが前方に移動」するため膝関節が取り残され、膝関節の過伸展が起きます。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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