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脳卒中後のクロートゥ(足趾が勝手に曲がる反応)の対応!
お疲れ様です。脳リハです。
本日も脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「脳卒中後の後遺症、足趾が勝手に曲がる反応(クロートゥ)の対応方法」について簡易的に紹介したいと思います。
なぜ勝手に曲がる??
詳しくは以前投稿した…
「痙性という魔物。」を読んで頂くとより理解が進むと思います!
脳卒中後遺症者の多くに「勝手に足のゆびが曲がる現象」が起きる方がいます。
これは、専門用語では痙性麻痺、クロートゥーと呼ばれる現象で、脳と筋の連携がうまくいっていない事で生じます。
つまり、脳卒中による神経学的な異常が原因で、勝手に足裏やゆびの筋肉が過剰に収縮するのが問題となります。
この現象(クロートゥ)はいつ起こるか定まっておらず、発症直後から何十年後も続くことがあります。
継続的にクロートゥが出現すると、足趾の負担も強まる為、歩行時の痛みが出現したりと、機能面だけでなく、疼痛にまで発展します。
それに対して緩和する為の治療法が紹介していきます。
リハビリテーション
最も効果的な治療方法と言えます。
リハビリでは、足の痙性に対して、脳と筋の正しい繋がり、使い方を再学習させ、適切な筋活動や感覚情報で歩行などの動作を遂行できるように関わってくれます。
まずは、リハビリ担当者に相談するのが賢明な判断です。
下肢装具
退院後だとリハビリを十分に利用できない方も多いと思います。
そういった場合、足関節装具(AFO)が役に立つかもしれません。
装具は、ふくらはぎや足首、足趾などの不良アライメント(筋や骨の配列異常)を軽減させ、クロートゥーが起きにくくする効果があります。
経皮的電気神経刺激療法
経皮的電気神経刺激療法(TENS)とは…
「神経系と筋の両方に対して電気にて刺激する」ものです。
電気治療は、麻痺の過剰な筋収縮を緩和させたり、過剰に働いている筋と対になる筋に刺激を与えることで筋収縮を緩和させる効果があります。
ボトックス療法
ボトックス療法は、ボツリヌス菌が産生する天然のタンパク質「ボツリヌストキシン」を主原料とした薬を筋肉内に注射する治療方法です。
ボツリヌストキシンは、筋肉が収縮する力を抑える作用があり、筋緊張が亢進して思うように動かない手足の過剰な緊張を菌を使って弛緩状態する効果があります。
医師に相談して、適性があるかを確認するのもひとつの手だと思います!
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