手の回復に必要な3つのポイント【半球間抑制について】
お疲れ様です。脳リハです。
本日は脳卒中後遺症者向けの投稿です。
内容は…
「手の回復の3つのポイント」についてお伝えします。
半球間抑制とは??
簡単に説明すると…
右脳と左脳は分かれていますが、脳梁と呼ばれる繊維で繋がっており、様々な情報を交換しています。
この時、片方の活動が優位の時に、反体側は抑制する活動が起きるそうです(ここまで単純ではありませんが…)。
これを専門家は「半球間抑制」と呼んでいます。
つまり、脳卒中を起こすと…
『非麻痺側の脳活動が活性化され、過活動が起きやすくなり、反体側の脳を抑制する可能性がある』
という話です。
手の回復のための3つのポイント
その知識を踏まえて…
以下、3つの手の回復には意識すべきポイントをお伝えします。
▶︎ 非麻痺側からの感覚入力を減らすこと
▶︎ 麻痺側からの感覚情報を増やすこと
▶︎ 麻痺側の中枢部から安定性を作る
▶︎ 非麻痺側からの感覚入力を減らすこと
麻痺側の訓練の際に、非麻痺側が無意識に動くことは気づかないだけで、とても多い事です(歩く時も非麻痺側が頑張りすぎ)。
できる限り、非麻痺側をリラックスさせた状態で麻痺側の訓練を行いましょう。
▶︎ 麻痺側からの感覚情報を増やすこと
触る感覚はもちろんですが、関節の動く感覚や、どの程度動いているのかの情報にも意識を向けて訓練を行いましょう。
▶︎ 麻痺側の中枢部からの感覚情報を減らすこと
指先を動かす為の土台には必ず中枢部が必要になります。
中枢部とは、股関節や体幹などの座位、立位姿勢での姿勢保持、手を空中で安定させる肩甲帯、肩関節の働きのことです。
この中枢部も意識的に活動させながら訓練を行いましょう。
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