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記憶障害の深掘り:エラーレス学習とは⁇

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…

「記憶障害のリハビリ方法として『エラーレス学習』」について説明します。

エラーレス学習とは⁇

エラーレス学習(誤りなし学習)とは、誤りをさせない学習方法です。

一方、誤り(試行錯誤)を通じて学習していく方法は、エラーフル学習(誤りのある学習)になります。

記憶障害を有する場合は、エラーレス学習とエラーフル学習を比較すると、エラーレス学習の方が良い成績になると報告があります。

その理由は…

【エラーレスを選択する理由】
記憶障害を有する方は、一度間違えて覚えてしまうとその誤反応が残り、正しい反応と行動を修正しにくくなる特徴があります。
そのため、記憶障害の訓練時に、新規のことを覚えようとする際は、先に謝ったは脳が出るのを避ける必要があります。

これらのことから、記憶障害を有する場合は、エラーレス学習を中心にリハビリメニューを組みましょう。

※ エピソード記憶が保たれている場合は、誤反応があっても、その体験をもとに正しい反応や行動に修正することが可能

エラーレス学習を活用したリハビリ

次に、エラーレス学習をどのように活用するかを考えます。

基本的には、対象者に「推量(考える/推測する)を求めない」ことが重要です。

考えて出した答えが間違ったものだったとすると、記憶障害を有する方はその答え潜在的に保持され、次回も同じ間違えを表出させる可能性が高まります。

それは避けたいため、常に正しい答え/反応を対象者に提供しましょう。

※ この考え方は、セラピストだけでなく、看護、介護、家族など。対象者に関わるすべての方に徹底することが大切

エラーレス学習の具体例

対象者に推量を求めないことが重要なので、こちらから正しい反応を提示する必要があります。

例えば…

☑︎ 「今日は何月何日何曜日ですか?1月17日ですね」
☑︎ 「私の名前覚えてますか?はらリハですよ」

など、日常会話場面でもエラーレス学習を応用できます。

新規課題を行う場合は、対象者が迷いそうな素振りが見られたら即座に適切な行動が取れるように誘導し、正しい反応が潜在記憶として残るように介入しましょう。

また、対象者に話してもらうときも、答えに確信がないものを言ってもらうより、確実に確信が持てることにみ言ってもらう方が記憶障害を有する患者には有益となります。

おわりに

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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