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ドライブシュミレーター『高次脳機能障害の観察』

お疲れ様です。はらリハです。

本日は…
ドライブシュミレーターの検査項目」について説明します。

ドライブシュミレーターとは?

 コンピューターを用いて、自動車の運転を模擬的に再現した装置を「ドライブシュミレーター」と呼びます。

 ここでは、「運転適正の評価」と「リハビリテーションとしての訓練機器」としての役割を持ち、高次脳機能の影響に対して、運転技能の再獲得と運転習慣の再学習を目的に取り組むことができます。

 今回は、評価の視点から、それぞれの項目で何が得られるのかを簡単に解説していきます。

検査項目

 大枠としては、運転反応検査/危険予測体験を行います。

□ 運転反応検査

 この検査では、反応の早さ/正確さ/動作/集中力/判断力を評価し、結果は、年代別の5段階評価で確認することが可能です。

1)単純反応検査

 内容:単純ランプの点滅によりアクセルペダルの操作で「反応時間の早さ/正確さ」を測定します。

 方法:緑ランプが点灯に対して、決められた動作(アクセルペダルを話してまたすぐに踏む)を行います。

2)選択反応検査

 内容:複数色のランプ点灯から『決められた操作までの早さ/正確さ』を測定します。

 方法:3色ランプの色に対して決められた動作(赤色:ブレーキを踏んでまたアクセルを踏む/黄色:アクセルを離してまたすぐに踏む/青色:そのまま踏み続ける)を行います。

3)ハンドル操作検査

 内容:ハンドル操作に要する反応時間の早さを測定します。

 方法:ハンドルを用いて、パイロンのある車線に車線変更を行います。

4)注意分配/複雑作業検査

 内容:複数色のランプ点灯+ハンドル操作で『決められた操作までの早さ/正確さ』を測定します。

 方法:
 ①ハンドル
 画面中央に表示された矢印マークに対して決められた動作を行います(←:ハンドルを左に切る/→:ハンドルを右に切る/ー:ハンドルはニュートラル)。
 ②アクセル/ブレーキ
 画面四隅に表示された3色ランプの色に対して決められた動作を行います(選択反応検査と同じ)。

□ 危険予測体験

 この検査では、教習所で使用されている危険予測体験を元に難易度を設定したコース、様々なシチュエーションの中で運転を再現したコース、長時間運転コースを行い、高次脳機能障害の影響を探ることができます。

 難易度は、「初級/中級/上級」で分けられています。

1)初級:危険車両なし
2)中級:危険車両あり(停止線停止)
3)上級:危険車両あり(飛び出しあり)

□ 総合運転体験

 この検査では、市街地走行での交通規則/出会い頭/追突などの事故の危険を体験し、より実践に近い運転の中で、高次脳機能障害の影響を探ることができます。

おわりに

 ここまで読んで頂きありがとうございます。

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