三宅式記名力検査について
お疲れ様です。はらリハです。
本日は…
「三宅式記銘力検査の方法/採点/解釈」について説明します。
はじめに
三宅式記銘力検査は『言語性記憶(聴覚性)』を評価する神経心理学検査の1つです。
「記銘力」とは、記憶をする過程である「記銘→保持→想起」の中で、入ってくる情報が記憶システムに取り入れられることを意味します。
が…
この検査でいう記銘力の語は、記銘する能力とともに保持の能力を含んだものです。
つまり、記名に障害がある場合/保持に障害がある場合/記銘と保持の両方に障害がある場合の3つが該当します。
まとめると…
ここでいう記銘力とは『記銘し、保持し、想起する能力』全体を指す語として用います。
※ 心理学では「符号化→保持→検索」と表現する
主な内容は「ビール-コップ」のような関係が近い組み合わせと「猫-朝」のような関係性がないものを読み上げて聞かせた後、最初の単語を検査者が言い。ついになっているもう一方の単語を言ってもらう検査です。
検査の方法
検査内容を伝えるときに、わかりやすい言葉で説明し、理解を求めましょう。
説明文の例を以下に挙げます。
単語リストを読み上げていく時には、一つの対語と次の対語の区別がはっきりするように2秒程度、間隔をあけていきます。
10組読み上げた後に、最初の単語を言い、対語を答えてもらいます。
読み上げに対する答えを全部で3回行い、それの答えの内容と正答数を記録します。
記録では、1回目や2回目までに全問正答できた場合は、その時点で検査を終了しても構いません。
順番は有関係対語試験→無関係対語試験で実施しましょう。
※ この検査は、記憶障害の方にはかなりストレスが掛かるものです。実施中に正答できないことが続くと自信をなくすことも考えられます。なので、あらかじめフォローの言葉をかけるなど、精神的な不安を増大させないように気をつけましょう。
検査の採点と解釈
採点は、例えば「1回目:5個、2回目:8個、3回目:10個(5−8−10)」と記録します。
1回目、2回目が全問正解の場合は、そこで中止してもいいです。
解釈は、石合らが健常者データを示しています。
平均年齢68.8歳(標準偏差6.4、範囲56〜79)の健常者30名のデータ(MMSE 27〜30点)
おわりに
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