半球間抑制について
お疲れ様です。脳リハです。
本日はセラピスト向けの投稿です。
内容は…
「半球間抑制の考え方」について説明します。
半球間抑制とは?
簡単に説明すると…
右脳と左脳は分かれていますが、脳梁と呼ばれる繊維で繋がっており、様々な情報を交換しています。
この時、片方の活動が優位の時に、反体側は抑制する活動が起きるそうです(ここまで単純ではありませんが…)。
これを「半球間抑制」と呼んでいます。
つまり、脳卒中を起こすと…
『非麻痺側の脳活動が活性化され、過活動が起きやすくなり、反体側の脳を抑制する可能性がある』
という話です
半球間抑制への介入
先程も述べた通り、損傷している脳の活動を抑制させ、損傷していない脳の活動を高めるのが半球間抑制です。
これは、麻痺側の学習性不使用を進行させ、麻痺側の活動性を阻害してます。
これを防止する為には「運動と感覚入力」が大切です。
ここで知って欲しいのは…
「随意運動が困難でも感覚刺激を入れることで、ダメージを受けた大脳半球の活動性を高めることが可能」
ということです。
特に一次感覚野と一次運動野の連絡は密であるため、適切な感覚刺激を入れることで一次運動野の活動を高めていくことが期待できます。
終わりに
これらを踏まえると、リハビリだけ麻痺側を使うのではなく、日常動作の中での参加は非常に重要にると思います。
全てがこれに当てはまるわけではありませんが、こういった説明を患者自身にすると、麻痺側の使用頻度は上がることが多いです。
ぜひ、明日の臨床に繋げていきましょう。
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