見出し画像

上場外食6月度月次推移(5カテゴリー17社)

・ 出典は全て各社月次売上速報公表値を筆者が作表
・ 対比は既存店の売上・客数・客単価のみ
※ コロナ禍の影響で月次数値が大きく振れており、グラフの縦軸100.0(%)の位置が必ずしも上下の中央には無いグラフがあります
※ 各社とも大体7営業日メドの開示となっており、かつ”速報値”として開示している為に、前月の数値が修正(変更)されていることがある点をご容赦願いたい
・ ここで既存店のみ比較するのは、カテゴリー毎に比較する上で、各社/業態の商品政策(商品≒客単価、パブリシティ等≒客数)と、それの顧客の受容度(客単価を上げて、客数減など)、そしてそれらの結果としての売上高を見るため
・ 前年の対前年推移も同色破線で表示=前年の推移と対比することで異常値の理由が読み取れる

1;ファストフード(McD、KFC、モス)

ファストフード:売上高

画像11

ファストフード:客数

画像10

ファストフード:客単価

画像12

ファストフード:コメント
・KFCが落ち込んで見えるが、前年同月の昨対が124.4%と大きく伸長していた反動と推察出来、比率では低下に見えるが、額としては引き続き高い月商水準を維持しているものと見られる
・一方、マクドナルドは一息ついたように見受けられる。高単価のバーガー訴求が客数には寄与しなかった格好か
・モスは営業再開に準じた客数回復が進んでいる

2;牛丼(吉野家・すき家・松屋)

牛丼:売上高

画像1

牛丼:客数

画像2

牛丼:客単価

画像3

牛丼:コメント
・吉野家の(客数の)息切れ感が目立つ
・6月は(マクドナルドもそうだが)テイクアウト/デリバリーの大手競合が出揃った時期でもあり、単価(お値打ち感)の訴求が集客に直結する市場環境と推量される
・吉野家の客単価上昇&客数減は、その表れか?
・同時期の松屋、すき家とも、店頭で500円台の期間限定メニュー訴求を強化していたのが印象的

3;ラーメン・中華(王将FS、幸楽苑、日高屋、力の源)

ラーメン・中華:売上高

画像4

ラーメン・中華:客数

画像5

ラーメン・中華:客単価

画像6

ラーメン・中華:コメント
・王将FSは相変わらず好調。客単価が5月116.1%から108.1%に落ちたのは、5月に比べて店内飲食売上が20ポイント回復した(月次売上高報告より引用)ことに拠る。また同社1Q(4~6月)累計のテイクアウト売上高は前年同期比196%と大幅な伸びで、コロナ禍の落ち込みを補った。
・幸楽苑、日高屋とも営業再開に伴う客数回復が数値に現われている
・力の源(一風堂)は他社に比べて回復が鈍いのは、業態の特徴が出たか?

4;丼カレー(かつや、てんや、CoCo壱番屋)

丼カレー:売上高

画像7

丼カレー:客数

画像8

丼カレー:客単価

画像9

丼カレー:コメント
・かつやは引き続き堅調に推移。店内喫食が回復してきており、客単価は前月比で低下したものの、客数の回復で補った格好
・ココイチ、てんやは、営業再開に伴う客数回復に応じた売上回復と見られる

5;回転寿司(スシロー、くら、かっぱ、元気)

※かっぱ寿司7/10開示につき、グラフ差し替え済※

回転寿司:売上高

画像13

回転寿司:客数(くら寿司は中旬まで未開示)

画像14

回転寿司:客単価(くら寿司は中旬まで未開示)

画像15

回転寿司:コメント
・かっぱ寿司が7/8(水)20:00時点で未開示につき、欠測⇒7/10に開示あり7/11(土)13:20グラフ差し替え済
・元気寿司以外はほぼ同傾向で推移している
(各社開示も遅く、傾向も同じで妙味がないので次月から別カテゴリーの掲載を検討したい)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?