目標を持っている人はなぜ強いのか(最終回)
今日で、築山節先生の著書「脳と気持ちの整理術」は終了になります。
貴重な時間を割いてみに来てくださったみんさん、ありがとうございました。
最終回はタイトルの通り、「目標を持っている人はなぜ強いのか」です。
最近職場でも、目標を持って仕事をしている後輩、あるいは先輩をほとんど見かけません。
私は、何か行動指針がないとブレてしまうと思うタイプですので、現在は「公認心理師」の資格を取ることを目標にしています。
だから早起きも頑張れるし、時間の使い方も考えます。
何か誘惑があっても勝てます。
今日は、目標を持つことで、脳と気持ちの整理にどの様な影響を与えるのか、読んでいきたいと思います。
本日のポイントは以下の2点
① 目標を具体的にすることが、
自分の理性的なコントロールを容易にする
② 人生の荒波に負けないよう、しっかりと舵をとろう
です。
◯ 人生の荒波を乗り切るために人生という名の船の舵を取る
精神的にタフな人はどのような人でしょうか。
→生きていく中で困難な時期を乗り切るためのスキルを身につけている人
人生を航海に例えてみましょう。
人生は毎日毎日穏やかな日々の連続ではありません。
雨の日もあれば、風が吹く日もあります。
時には暴風雨に晒されることもあるでしょう。
そのような時にしっかりと舵取りをするということが、人生に戻せば
「自分を理性的にコントロールする」ことです。
雨や風は感情を発生させる刺激、それらを受けて船が動揺している。
時には、雨風が去るのを待つしかないかもしれません。
あるいは、一時避難することが必要かもしれません。
そのように自分でしっかりと舵取りをしていく必要があるのです。
そしてその方法は、今までご紹介した「解釈を変える方法」であったり、「思考の整理方法」・「記憶の整理、アイディアの創出方法」です。
◯ 「悲しさや悔しさをバネにするということ」
もう一つだけ付け加えるのは「人生には目標がいる」ということです。
目的を持たない航海が、茫漠とした海を彷徨い続けるように人生もその時の感情に流されてしまうことになりかねません。
現代のように大きな変化のある時代には、自分なりの目標を持つことが大切です。
私が良くYouTubeを拝見する、竹花さんも「Will,Can,Must」の話をしていました。
Will:自分が何をしたいのか
Can:自分は何ができるのか
Must:何をしなければならないのか
目標を持つとこのようなことがまとまりやすく、不快な感情も相対的に小さく感じられます。
以前紹介した、6:3:1のバランスを整えやすいです。
また、明確な目標を持っている人は「その時の感情だけに囚われにくい」ことも言えるかと思います。
何か不快な刺激があっても、自分の目標に焦点を合わせるのです。
これはマインドフルネスの視点もあるかと思います。
本の中では、松坂大輔投手が、横浜高校の監督に言われた言葉が紹介されています。
「目標がその日を支配する」
素敵な言葉ですね。
目標を持つことで、その時の感情に囚われすぎず、軌道修正する。
そういう理性的なコントロールが大切なのだと思います。
◯ 目標は出力した言葉の中から発見するもの
目標をはっきりさせるための質問。
先ほど、竹花さんの「Will,Can,Must」の話を少ししましたが、本書では、
・自分は将来どうなりたいのか (逆にどうなりたくないのか)
・どういう手段で目標に向かっていきたいのか (どんなことをしたくないのか)
・誰のためにそうなりたいのか (自分にとって大事な人は誰か)
と書かれています。
なかなか見つからないかもしれません。
ただ、スティーブ・ジョブズさんも「自分が情熱を燃やせること」について、30代かもしれないし、40代かもしれない。でも見つかるまで探し続けろと言っています。
私も自分の目標を考え始めてまだ3年ですが、まだまだ見つかりません。
ただ、見つからないなりに目の前のことを頑張っています。
また、目標は紙に書き出すことをお勧めします。
思考は思考のままで終えるよりも、視覚的に確認できる状態にしたほうが良いです。メモ程度でも良いので書き出すことから初めてみてください。
◯ 目標は中間地点を設けることで実現させやすくなる
良く言われることですが、長期的な目標だけでは実行に結びつきにくいです。そのため、短期間でのゴールも必要です。
例えば、今年は〇〇をする。そのためにこの1ヶ月で〇〇を終える。そのため毎日〇〇をする。と言った具合に細かく目標を決めると良いかと思います。
目標は変わっても構いません。
むしろ進めていく中で少しずつ変化していくことが当然かもしれません。
大事なのは、その時その時の目標を持っていることです。
◯ 日々誰かの役に立っていることも大切
社会の中で自己実現していくためには、日々誰かの役に立っているということも大切です。
誰かのために頑張ることの方がモチベーションも続きます。
そして感謝されることでさらにその気持ちの強さは強化されます。
最後に・・・
目標があって365日突っ走れる人はいないかと思います。
たまには、
・やる気が起きない時には、できることから初めて作業興奮を高める
・毎日の活動に変化をつけて、疲れたら休む
そういうことも含めて自分の理性をコントロールしていくことが感情を安定させるためにとても大切です。
「脳と気持ちの整理術」
IT化が進み、情報量も速さも桁違いのこの時代に負けずに進んでいくためには、脳のことを理解し、自分でコントロールできることが本当に大切だと思います。
賢く使えば便利な世界ですが、そうでなければ人間味を失っていくだけかもしれません。
ご興味があれば実際の本を読んでみてください。
「脳が冴える15の習慣」
「フリーズする脳」
「脳と気持ちの整理術」
どれもお勧めです。
それでは明日からはまた別の何かを紹介したいと思います。
それでは
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