高次脳機能障害者の就労支援(患者さんへの情報収集)

 今日は、高次脳機能障害者への就労支援(患者さんへの情報収集)をまとめたいと思います。

◯ 最初にどんな情報を聞くべきか

自分も最初は何を聞いて良いのか分からずに、「どんな仕事をしているんですか??」なんて唐突に聞いていました。笑

 しかし、就労を支援するに当たってまずは休職期間や傷病手当の期間を聴取します。これにより、支援をどのくらいの期間で行う必要があるかが明確になります。
 ただ、お金のことに関しては非常にプライベートな部分なので関係性が全くできない頃にお話を伺うのも聞きづらいかと思うので、私は休職期間だけを聞いて置いて、少し関係性ができてから傷病手当のことも確認するようにしています。
 以下に主な質問事項を載せます。

◯ 就労希望の方に聴取する情報

確認していきたいのは大きく分けて以下の三つです。

①職場環境
・仕事(作業の性格、求められる能力、本人とのマッチング、標準工程の有無、要求水準)
・物理的環境(物の位置や作業スペース等)
・人的環境(指示系統や異動・シフトについて、障害者雇用の経験の有無)
・職場の文化、雰囲気

②本人・家族の評価
・現在の状況に関する、本人・妻の評価
・職業準備性の確認
・高次脳機能の中核症状

③その他の評価

・通勤時間や方法
・休日の過ごしかた
・会社でのポストやキャラ
・経済状況
・手帳取得を考えているのか

このようなことを聴取していきます。

ここまで聞いたら、実際の支援に入っていきます。
職業準備性を確認したり、レベルによってはADLを評価したり・・・。

ここからの話はまたの機会に。

それでは。


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