今日は武田栄孝先生著の論文から学んだことです。

大脳皮質にはその様々な機能に応じた部位局在があり、視覚、聴覚、体性感覚などの一次感覚野の他にこれらの感覚を統合、判断し情報を保持する連合野がある。

それらの機能を密接に接続連絡するための特異的な神経回路が存在している。

喜怒哀楽などの感情の責任部位として、扁桃体を中心とする側頭葉内側部、前頭葉眼窩面、辺縁葉、視床背内側核などが知られている。

呼吸や脈拍などの変化を伴う強い情動の場合には、自律神経と繊維結合が存在する。


また、記憶、特に陳述記憶に関しては、海馬・海馬傍回および嗅内野を中心とする側頭葉内側部皮質、乳頭体、師匠前角群、腹側線条体(側坐核)などが知られている。


◯ 記憶回路と情動回路

情動の回路には、辺縁葉に属する扁桃体、帯状回前部の他に視床背内側核や前頭前野が関連する経路をYakovlevの回路として知られている。

画像1

記憶の回路は、
海馬体、乳頭体、視床前角、帯状回後部、海馬体の経路をPapezの回路という。

エピソード記憶のような時間軸に沿った連合記憶には、視床前角群、乳頭体、前頭前野眼窩面皮質などが関与しており、これらの部位の障害では作話状態がしばしば見られる。


今日は情動・記憶の経路についてでした。

それでは!!




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