少年院に訪問した時のお話
こんにちは、ゆかりです。
だいぶ前のことだけど、
ご縁をいただいて、少年院で歌わせていただく機会があった。
少年院ってどんな所だろう、どんな生活をするんだろう…
緊張の面持ちで訪問させてもらったのを覚えている。
朝は⚪︎時に起床、
掃除、仕事、運動、食事、テレビ、勉強、就寝…など
すべてが分刻みに進められ、与えられたことをこなし、共存更生生活という感じだった。
殺人や売春、色んな罪を過去に犯した子ども達。
けれど、本当にそんなことしたのかな?と思うくらい目が澄んでいた。
講演では、歌とともに、これまでのおいたちや、夢を持ち続ける気持ち、何度も挑戦する気持ち、本当に自分にとって大切なことを、私なりに伝えさせてもらった。
「ゆかりさんの歌を聞いて涙が出ました、退院したらがんばって生きていきます」
最後に、真っ黒な髪に三つ編みをした眼鏡姿の女の子がお礼の言葉をくれた。
そんな純粋な言葉に、この子の背中に刺青が本当に入っているのかな?と疑わずにはいられなかった。
更生生活を送る子ども達は、この生活が窮屈で早く退院したいんだろうなと思っていたんだけど、退院が近づくと泣きながら「まだここに残りたい」と言う子が何人もいるそう。
せっかく更生できてもまた元の生活に戻ってしまったら周りの悪い人たちに闇の世界に引きずり込まれたり、仲間に誘われたりして怖いと。
その話を聞いて子どもたちの目がどうして澄んでいたのか理解した。
悪いのはその子だけのじゃない、周りの関わる人たちや環境によって、追い込まれた結果でもあったんだ、と不可抗力の無念さのあまり、私の目からも涙が出たんだ。
けれど生きている限り、
人はいつだってやり直せる、人は何度でも一歩踏み出せるんだろうと、少年院の彼らを見て、そんな希望を感じた。
私はマライア・キャリーの歌を聞いて心が救われたことがある、
だから私もこの声を通して誰かに希望を与えられたら嬉しいと思って、今も活動を続けている。
ただただ子どもたちの笑顔や幸せを願い、祈りをのせて歌うこと。
祈るという私の《愛》が届くと信じて、今日も歌っています。
どんな人生であっても、私たちはたくさんの「幸せ」の中にいる。
みんなに、今ある幸せを感じてもらえたら、それを伝えられたなら、
わたしは嬉しいな。
今日も読んでくれてありがとう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?